
おたふくの面のように顔が腫れることから「おたふく風邪」と呼ばれる病気です。ここでは、おたふく風邪の症状について大人と子供に分けてご紹介いたします。
目次
おたふく風邪とは
正式名称は「流行性耳下腺炎」といいます。ムンプスウイルスに感染することで、唾液を作る耳下腺(耳の前~下)、顎下腺(あごの下)が腫れて痛みや高熱を発症します。
大人にも子供にも共通する症状には、下記のようなものがあります。
- 両側(片側のこともある)の耳下腺の腫れ
- 首の痛み
- 悪寒
- 頭痛
- 食欲減退
- けん怠感
- 噛む時や飲むときの痛み(特に酸っぱいもの)
- 発熱
片側の耳下腺が腫れ始めてから1-2日経ってもう片方が腫れ始め、3-4日で痛みがピークになります。普通は7-10日くらいで腫れが引き、長くても2週間位で治ってきます。熱は出る人と出ない人がいます。
子供の症状
子供の顔がなんとなく膨らんでいるように感じる。そのような時は「おたふく風邪」に感染しているかもしれません。
子供の場合は、この病気に感染していても過度に心配することはありません。ほとんどの場合、1週間ほどで回復します。
ただ、唾液を作る耳下腺が腫れる為、痛みが強く出た時は、飲み込むことも困難になるので重湯やリンゴのすりおろしなど、飲み込みやすい食事で栄養をとり安静にしていましょう。
主な症状は以下の通りです。
- 耳下腺・顎下腺の腫れ(片側だけ腫れる、または日にちをおいてもう片側、両側とも腫れるなど個人差があります)
- 大体38度前後の発熱が見られますが、ほとんど熱の出ないお子さん「不顕性感染」の可能性もあります。
- 膨れているように見え、顔を触るのを嫌がったり飲食の際に痛がったりした時は感染の可能性があります。
- 感染してから3-4日で熱は下がり腫れも1週間ほどで治まります。
大人の症状
子供の病気と思われがちですが、大人も普通に感染します。大人になってからの感染の方が合併症を引き起こし重症化するので要注意です。
大人になってからの感染は重症化します。40度近い高熱に痛みや腫れも激しくでます。なぜ重症化するのでしょう。
大人の場合、ウイルスに対して攻撃性が高まる為、熱や炎症が強く出てしまう為、そして持病もあることがある為に、合併症を起こしやすくなるのです。
合併症について
おたふく風邪の怖い所は合併症です。合併症は、大人も子供もかかる可能性のあるものと、主に大人がかかるものがあります。
子供の場合
髄膜炎
- 脳の周りにある髄膜に炎症が起こります。激しい頭痛、発熱、1日3回以上の嘔吐・痙攣などの症状が出ます。
- おたふく風邪にかかった人の2-10%に見られます。
脳炎
- 脳の炎症です。髄膜炎のような症状の他に意識がなくなるなどの症状が出ます。
- おたふく風邪にかかった人の0.2%に見られます。
膵炎(すいえん)
- おたふく風邪を発症してから、7-10日後に発熱、激しい腹痛、嘔吐、臓器の機能低下が見られます。
- 放置すると命に関わることもあります。
難聴
- 突然の目眩や耳鳴り、嘔吐、ふらつきとともに片側の耳が聞こえにくくなります。
- 治りにくい合併症です。2000例に1例あるのではないかと言われています。
大人の場合
精巣炎
- 大人の男性の約30%に見られる合併症です。おたふく風邪を発症してから4-5日たって発熱、頭痛、悪心、精巣の激痛、腫れが出ます。(3-4日続きます。)
- まれに睾丸が炎症によって小さくなる場合がありますが、片側だけが腫れることが多く、精子は作られていることがほとんどなので不妊症の原因にはなりにくいです。
卵巣炎
- 大人の女性の7%に見られます。おたふく風邪の症状と同時に下腹部痛が出ます。
- 炎症がなくなれば排卵も正常に戻るので、不妊症になるのはまれです。
妊婦の 場合
- 妊娠中のお母さんがおたふく風邪にかかっても、赤ちゃんの奇形には繋がりません。
- しかし、妊娠初期にかかると流産の危険性があるので注意が必要です。
まとめ
今回は、おたふく風邪の症状を大人・子供別に解説してきました。男女共に自然感染してない場合は、予防接種を受けておくことをおすすめいたします。