
すでにかかったことのある人も、まだこれからという人もウイルスが存在する限り、かかる可能性のある「おたふく風邪」。
大人になってからかかるとタイヘンだから、子どものうちにかかった人はラッキーなどという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。
大人になってからと子どものときとでは、おたふく風邪の症状は異なるのでしょうか?ここでは、おたふく風邪の診断方法や大人と子どもで違いはあるのかについてまとめていきます。
おたふく風邪の診断方法は?
おたふく風邪の正式名称は「流行性耳下腺炎」と言い、その症状である耳の下あたりに炎症が起こる病気を指します。流行性のつかない耳下腺炎と異なるのは、ムンプスウイルスというウイルスに感染した状態をおたふく風邪と呼ぶ点です。
また、ムンプスウイルス由来でない耳下腺炎は、耳の下あたりの腫れや痛みを繰り返しますが、おたふく風邪の場合は1週間ほどで治るのが一般的です。診断するには、唾液の検査を行い、ムンプスウイルスが検出されればおたふく風邪の可能性が高いです。
大人と子どもで違いはあるの?
おたふく風邪の症状は、よく知られているように、両耳の下あたりが腫れておたふくのようになってしまうこと、鼻水、発熱などです。
こうした症状は大人でも子どもでも症状の出初めでは、そう違いはありません。しかし、大人の方が比較的高熱が出やすかったり、合併症にかかる確率が高いと言われています。
では、合併症にはどのようなものがあるのでしょうか?大人が気を付けるべきこととして、高熱による卵巣や精巣などの生殖器への影響です。
高熱が続くことで、それぞれの器官にも炎症が起き、女性では卵巣炎、男性では睾丸炎になる危険性があります。症状としては、部位の痛みや腫れ、高熱のほか、女性では吐き気、おりものの増加、男性では睾丸が赤くなることがあります。
そして、もっとも注意しなければならないのが、これらの合併症が不妊に繋がる危険性があるということです。また、妊娠中におたふく風邪になることで、流産や奇形をもった子どもが生まれたことなどが報告されています。
大人と子どもの治療法は?
症状がほとんど同じであるため、とくに大人だから、子どもだからと分けての治療はありません。
また、おたふく風邪には特効薬やワクチンがなく、抗生物質も効かないため、出ている症状を抑える対症療法が治療のメインとなります。
ですので、もし、発症してしまったら、出来るだけ早く病院へ行き、解熱剤や吐き気止めを服用したり、補水・栄養投与などを行ってもらい、症状が悪化しないよう安静にしていることが大切です。
まとめ
大人になってからのおたふく風邪は、生殖機能に問題を抱えてしまうリスクがあることを忘れずにいてください。そして、子どもでも大人でもかかならいことが一番です。普段から手洗いうがいをして、ウイルスに接触したり体内に取り込まないように心がけましょう。