
大うつ病、と聞くとなんだか重症のイメージがありますよね。大うつ病は正式には大うつ病性障害と言われる病気です。と言いましてもこれ、実は「一般的なうつ病(メランコリー型)」のことなんです。症状もうつ状態が長期化する、と一般的なうつ病とかわりません。
「大」の理由
では、なぜ大とつくのか。これはDMSと言われる国際的な診断基準のうつ病の表記に「Major」と前頭に記載されたものを「大」 と訳したことが理由だと考えられています。
恐らくですがMajorは、「一般的な」や「よくある」といったニュアンスで用いられたのではと私は考えております。
なので正確な診断基準としては中度程になります。たまにわざわざ大うつ病とカルテに記載する先生もいますが、これは新型うつ病や非定型うつ病と区別をつけることが理由かと思われます。
ただ最新のDMSにはMajorという記載がなくなっているため今後は使われなくなっていくでしょう。余談になりますが、重症のうつ病は重症うつ病、と表記されます。
原因
大うつ病の発症の原因としては一般的なうつ病とさほど変わらず、環境的要因や大きなショックが原因であることが一般的です。
しかし実はうつ病、言ってしまえば気分障害を引き起こしやすい病気や物質が存在することをご存知でしょうか。
代表的な例として脳血管障害や自己免疫疾患、癌などが抑うつ状態を引き起こしやすい病気と言われています。確かにどれも重い、宣告されたら精神的ダメージを受けてしまう病名ですよね。
あとは実は神経性疾患や認知症なども挙げられます。認知症はともかく、うつ病は神経性疾患という考え方もあるので重度のものは判別が難しいのかもしれません。
また抑うつ症状を引き起こしやすい物質はアルコールなど中毒性のあるもの、ガソリンや塗料などの揮発性物質、そして薬品の種類によっては抑うつ症状を引き起こす可能性のあるものはとても多いです。
特に副腎皮膚ステロイドやインターフェロンは副作用として抑うつ症状を引き起こしてしまう可能性が高いといわれています。
症状
DMSによると以下の内、ほとんどが当てはまると大うつ病だと診断されます。
- ほとんど一日中、毎日抑うつ症状が見られる。青少年の場合は苛立ちの場合もある。
- ほとんど一日中、全ての活動において喜びの減退がみられる。
- 食事療法をしてないにもかかわらず急激な体重の増減がみられる。
- ほとんど毎日不眠、もしくは睡眠過多である。
- ほとんど毎日精神運動性の低下、もしくは停止
- ほとんど毎日の疲労性、気力の減退
- ほとんど毎日無価値感、もしくは過剰な罪悪感
- 思考力、集中力、判断力の低下
- 死について反復思考、自殺願望もしくは計画がある
これだけあてはまるということは決して軽度とは言えません。本当は半分近くが家の中など本来リラックスできる場所で症状が見られるとすでに危険な状態なのです。早めの受診をお勧めします。
治療法(薬)
大うつ病は気分障害の分類のため、処方される薬も気分安定剤や抗うつ剤が一般的です。
しかし抑うつが主体の病気であることや、うつ病は神経症と捉える医師からは薬の処方が少し変わってくるようです。(神経症の考え方から見ると抑うつのみの症状の患者に対し気分安定剤の処方は良くないそうです)。
そのため、もしかしたら処方される薬の相性も合わない可能性も大いにあります。精神科に限った話ではありませんが処方に違和感を感じたら早めに相談しましょう。
まとめ
今回は、大うつ病についてまとめてきました。冒頭でも書きましたが、大うつ病と言っても、一般的なうつ病と変わりはありませんので、参考までにお読みいただければと思います。