最近は、肌寒い日も増えてきて、なんだか秋の訪れを感じますよね。秋口から冬にかけて流行する病気にインフルエンザがあります。
そんなインフルエンザ、今年、2016年の流行状況はどんな感じなのでしょうか?ここでは、今年のインフルエンザの症状や発生状況についてまとめていきたいと思います。
インフルエンザって、どんな病気?
インフルエンザには、A型・B型・C型の3種類があります。C型は、多くの人が5歳未満で経験し、免疫ができるため、大人になってかかることはほぼありません。しかし、幼少期に罹患経験がない方などは、夏であってもC型のインフルエンザにかかることがあります。
毎年ニュースなどでも報道される、インフルエンザはほとんどがA型かB型です。A型インフルエンザの特徴としては、以下のとおりです。
- 38度以上の高熱
- 節々の痛みや倦怠感
- 感染力が強く、ワクチンが効きにくい
- 主に11月~1月に流行
- 動物への感染もある
一方、B型の特徴は、
- ヒトとヒト間の感染のみ
- 38度以下の熱や微熱
- 流行期間が2~3月あたり
- 二峰性発熱と呼ばれる、熱のぶり返しが起こりやすい
- 全身倦怠感やふらつき、悪寒
これら2種類のインフルエンザにどちらかの流行予測に基づき、それぞれに対抗するワクチンが毎年製造、投与されています。では、2016年度の流行はどのような状況なのか見ていきましょう。
2016年の流行型や流行状況は?
2016年の流行状況は、1月15日に流行入りし、ピーク時は2月で感染者数200万人を記録しました。徐々に収束したものの、5月の春先でさえ、3,500人となっています。2015年の冬から2016年春にかけて流行したのは、A型でした。そして、2016年冬以降も同型が流行すると予想されています。
先ほど、A型の特徴としてワクチンの接種が効きづらいことを挙げました。意外に感じられる方も少なくないと思いますが、A型のインフルエンザは、ワクチンを接種していても半分近くがインフルエンザにかかっています。
とは言っても、ワクチンの接種はとても大切です。ワクチンを接種することで、かかるリスクが減るほか、かかった場合の症状を抑えることができるからです。とくにインフルエンザによる合併症が危険視されるお年寄りや子供は、インフルエンザワクチンを打つことをおすすめします。
お年寄りは、インフルエンザにともなう肺炎などによっての死亡率が高く、子供ではインフルエンザ脳症などによる死亡例が報告されています。実は、インフルエンザにかかりやすいとされている年代も、高齢者と子供ですのでとくに注意が必要です。
インフルエンザワクチンは、子どもで6,000円~7,000円程度、大人で3,500円程度です。子供は2回接種の必要があるため、若干値段が高くなっています。ワクチンは、摂取してから約2週間ほどで効果を発揮し始めます。
インフルエンザの流行が、11月頃から始まりますので、10月の中旬頃から受け始めを検討することをおすすめします。
また、ワクチンによる予防も大切ですが、何よりも日ごろからできる予防も重要です。石鹸を使用しての手洗いで、インフルエンザウイルスのほとんどを死滅させることができることが分かっています。
一方、うがいはインフルエンザウイルスにあまり予防効果はありません。というのも、インフルエンザウイルスは、感染力が強いため、うがいでは間に合わないのですが、風邪などそのほかの病気の予防につながりますので、おろそかにはできません。
まとめ
かかると辛くて大変なインフルエンザ。流行は11月頃からと、冬はつねにインフルエンザの脅威にさらされています。ワクチンを接種したり、日ごろの予防をすることで防げますので、ぜひインフルエンザの存在を忘れず、予防にとり組んでくださいね。