蕁麻疹はよく耳にしますが、具体的な症状がどのようなものかしっかり把握していますか? 蕁麻疹は身体のあらゆる場所にできる赤い斑点を伴った皮膚の腫れ上がりが特徴的で、かゆみを伴っていることが多くあります。
皮膚だけでなく体内にできることもある非常に厄介な症状です。そんな蕁麻疹ですが、顔を中心に症状が表れることがあります。このようなときの対処法について説明しています。
顔に蕁麻疹ができる原因は
そもそも蕁麻疹の原因となるものは非常に多く、皮膚科で受診しても原因を特定できる可能性はそれほど高くありません。
しかし、傾向として紫外線アレルギーやストレスが原因の蕁麻疹は顔にできやすいということが見られます。紫外線アレルギーの場合、太陽光を避けるようにすると数分から数時間で症状が改善されていきます。
ストレスが原因の場合、蕁麻疹がでるのは夕方から夜にかけての時間帯が多く、緊張から開放されると蕁麻疹ができやすいという特徴も見られます。
これらが原因で起きる蕁麻疹も身体のどこにできても不思議ではありませんが、顔を中心に蕁麻疹ができやすい場合は、紫外線アレルギーの可能性とストレスなどの心因性を考慮しても良いでしょう。
対処法について
顔の蕁麻疹は非常に目立つため、できるだけ早いうちに治療していきたいものです。紫外線アレルギーが原因の場合は、太陽光を避けるようにすることと日焼け止めクリームなどでUVカットするようにしましょう。
ストレス性の蕁麻疹の場合はストレスを解消させることが一番の方法です。ストレス解消法は人によって効果に差がありますが、ゆったりした音楽を聞く、趣味に没頭する、友人とおしゃべりをするなどの方法があります。
とくにストレスに心当たりがないという場合は、心療内科でカウンセリングを受けるのも選択肢に入れておいて良いかもしれません。
蕁麻疹が出た場合は、極力体を動かさないようにして患部を冷やすようにすると、比較的短時間で消えていきます。
かゆみを伴っているからといって掻いてしまうと、蕁麻疹が消えた後に傷が残ってしまうことがあるので、我慢しましょう。
蕁麻疹の多くは数分から数時間で解消されます。ところが中には数日間、症状が続くことがあります。
この場合は早急に皮膚科を受診して抗ヒスタミン薬などを処方してもらう必要があります。かゆみが酷いときにはステロイド外用薬などの抗炎症作用薬や痒み止めが処方されることもあります。
蕁麻疹は慢性化してしまうと、完治までどれだけの時間が必要になるか判断が難しくなります。そのため、数日で症状が改善されないならば、迷うこと無く医療機関で相談するようにしましょう。
最後に
蕁麻疹は原因が非常に多いので、予防も難しいと思うかも知れませんが、まずは自分の体質を把握することが重要です。
症状などから、どれが原因となっているのかという可能性については判断できますが、必ずしも万人に当てはまるわけでないことを忘れないで下さい。
そのため医師の判断だけではなく、自分の体質を自分で知ることが蕁麻疹予防の第一歩となります。
どのような状況や環境、タイミングで蕁麻疹ができたのかを把握しておけば、その分、治療も適切に進めていくことができるでしょう。