
うつ病は長期療養が必要な病気です。そして、その間の状態も段階になっていて徐々に症状や対処法も変わってきます。ここでは、うつ病の回復期の症状と過ごし方について詳しく見ていきます。
回復期の症状
うつ病の症状が一番辛い時期を急性期(極期)と呼びます。この期間に休養や投薬といった適切な治療を受けることで、徐々に体の起きる時間が多くなります。
その後の回復期は、社会復帰まではいかないけど日中行動はできるといった状態です。そして、そこから進んで状態がよくなった状態が中間期と言われる時期になります。
非常に誤解されやすいのですが、回復期に社会復帰をしようとすると急性期に戻ってしまうことがあり、非常に危険です。
ですので、回復期には、散歩や買物といった日常行動ぐらいで留めておき、徐々に外に慣れていくようにしてください。
また、家族の人、時には患者当人が「もう起きられるし、社会復帰してもいいんじゃないか」と思ってしまいがちですが、ほとんど寝たきりからいきなり働くのは無理があります。
まずは、日常的なことができないと、その先のこともできないのです。
回復期の過ごし方
この回復期、とても大事な時期であり、難しい時期でもあります。なぜなら身体面は割と良好でも精神面はかなり不安定だからです。
回復期に入ったばかりだと、たとえば自分ができない人間と分かって落ち込み、それが身体面に影響し、急性期に戻ってしまうといったことも起きます。
また、看病している人間が、今まで見てきた分の鬱憤がたまり、身体面の調子がよいと、つい社会復帰を要求してしまうこともあります。
しかし、回復期でも身体面が完治しているわけではないので、天気が悪いなど、ちょっとしたことにすぐ影響されます。
そして、要求に答えられずに落ち込んでしまうのです。ですので、診察時に「今の自分にできること・やれそうなこと」を相談するようにしましょう。
また、回復期の訓練に「一人で診察に行く」というものがありますが、これは医者やカウンセラーから持ちかけられない限り、周囲の人間に言われたとしても行う必要はありません。
回復期でも投薬が必要
よく見られるケースに、調子が良くなったからといって投薬を自己判断でやめてしまい、結果として症状を悪化させてしまうということがあります。
薬をやめる場合は医師・薬剤師と薬の効き具合や健康状態を相談しながら、断薬するのが基本です。決して独断で断薬してはいけません。
「治ったらのなら、投薬しなくていいのでは?」と思う方も多いかと思いますが、うつ病の場合、そもそも「治る」という概念ではないことや、未だ治療中の状態なので投薬のサポートは必要です。
実は、筆者は回復期に「帰宅後、疲れのあまり薬を飲むのを忘れて寝てしまう」ということが度々ありました。
先生に話したところ「薬がなくて夜寝むれているならそれはそれでいい。でも、だからといって寝むれないときに薬を飲まなくていいわけじゃないよ」と言われました。
このことから「薬はこうやって自然に減らすのがいいのでは?」と考えております。
まとめ
うつ病は他の病気とは違い、回復期と言っても「症状が治った」という意味にはなりません。快方に向かってはいるが、注意が必要な時期だということを忘れないようにしましょう。