あなたは手の指がつった経験はありますか?足などは運動中や起床時などにしばしばつることがあるという方も、手の指となると何が原因なのかわからず、不安になるとともに、日常で頻繁に使用する手ですので、生活に支障をきたすこともあります。
そこで今回は、手の指がつる原因とともに、考えられる病気をご紹介したいと思います。
手の指がつる原因一覧
まず、つるとはどのような状態を指すのでしょうか。つるという症状は、こむら返しともいわれ、筋肉がピーンと緊張してしまい、思いどおりに動かせないといった症状が現れます。
つる原因にはさまざまなことが挙げられますが、病気由来でない手指つりには、冷えやミネラル不足などが挙げられます。体が冷えていると体内を巡る血流も悪く、筋肉が収縮してしまうことで痙攣が起きやすくつりやすくなってしまいます。また、カリウムやマグネシウムなどのミネラルが不足すると血液が滞り、つりやすい状態に陥ります。
こうした一時的なつりを解消するためには、体を温め、血流を良くしたり、日頃からミネラルを多く含む海藻類やサプリを摂取すること、ストレッチを日常的に行うなどをおすすめします。では、次の項では病気によって起こる手指のつりをみていきたいと思います。
病気由来の手指のつりとは?
では、病気が原因となって起こる手の指のつりにはどのようなものがあるのでしょうか。以下に挙げていきたいと思います。
1. 糖尿病
糖尿病の合併症としてよくみられるのは、手足のしびれや血流が悪くなることによるつる症状です。これらの合併症は初期にみられることがありますが、そのほかにも視界が悪くなったり、しびれを感じることがあれば、糖尿病の疑いが高いので、検査を受けることをオススメします。
2. 動脈硬化
動脈が硬くなることで、血流が悪化し、手指がつることがあります。つるほか手がしびれたり、冷えが生じるなど血流の悪化からくる症状が多くみられます。
3. 肝臓病
肝臓の機能が低下することで、ミネラルやビタミンが不足する代謝異常によって手がつったり、風邪に似たようなだるさを覚える症状が現れることがあります。
4. 腎不全
腎臓は老廃物を排出する働きがありますが、腎臓の働きが低下すると、老廃物が滞り、ミネラルバランスが悪化することで、手がつることがあります。
まとめ
辛い手のつり。一時的なものではなく、長引くようでしたら病気が背景にあることも考えられます。思い当たる症状がある場合は、早めに総合内科などの診療を受けることをオススメします。