家族旅行や遠足など自動車や電車、飛行機など乗りものを利用する機会が多くあります。旅行でも乗り物に酔いやすいという理由から近場などを選び、遠出を控えたり行動範囲が狭くなってしまうことがあります。
また、酔いやすいという気持ちから自律神経も乱れ更に乗り物酔いを助長してしまうことがあります。このような場合、薬を内服することで乗りもの酔いを防ぐことができ、快適に乗り物を利用して旅行を楽しむことができます。
今回は、そんな乗りもの酔いにおすすめの市販薬・トラベルミンRの効果や副作用について解説します。
効果
トラベルミンRは、4つの有効成分を含んだ乗り物酔いを予防する薬です。
乗りものによる吐き気やめまい、頭痛などの症状を緩和したり、予防してくれる効果が期待できます。有効成分のジフェニドール塩酸塩は自律神経を整えて異常な興奮を鎮める作用があります。
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン作用で脳内に移行して感覚の混乱を和らげることで吐き気やめまいなどの症状を和らげます。
無水カフェインは頭痛を鎮める作用があるほか、感覚の混乱を防いでくれます。また、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)は吐き気やめまいなどに効果を発揮する成分です。
眠気が少ないお薬で乗りもの酔いを予防するだけでなく、乗りものに酔ってしまってからも効果がある成分を含んでいます。11歳以上から内服可能で、乗車船30分前に内服することで乗りもの酔いを予防することができます。
1回1錠内服したら4時間以上の間隔をあけて、1日2回まで内服できます。トラベルミンRを内服することでバスや電車、船などの移動時も快適な旅行を楽しむことができるでしょう。
副作用
トラベルミンRは副作用が比較的少ないお薬ですが、皮膚の発赤、発疹、痒み、頭痛、浮動感、不安定感、動悸、排尿困難、顔のほてり、異常なまぶしさなどの症状が副作用として現れることがあります。その他、口の渇き、便秘、眠気、目のかすみなどが見られる場合もあります。
このような症状が見られたら内服を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。緑内障、心臓病と診断されている方や排尿困難、病気で治療中の方は医師の指示に従い内服するようにして下さい。高齢者や妊娠中、、または妊娠の可能性がある方、薬剤アレルギーのある方は医師や薬剤師に相談しましょう。
トラベルミンRと併用して抗ヒスタミン成分を含む、鼻炎薬や風邪薬などを内服すると副作用に繋がります。眠気や目のかすみ、異常なまぶしさなど起こる可能性があるため内服後は機械操作や自動車の運転は避けるようにして下さい。
まとめ
トラベルミンRは乗りもの酔いを防ぐお薬です。乗りもの酔いを防止するためには薬を利用する他、たっぷりの睡眠をとり、空腹を避け食べすぎにも注意します。その他、皆でおしゃべりを楽しむのも効果があります。