インフルエンザの代表的な治療薬タミフル。正しい服用により効果を発揮しますが注意点もあります。ここでは、タミフルの飲み方と注意点についてご紹介いたします。
基本的な飲み方
- 感染・発症後24-48時間以内に服用します。
- 服用期間は5日間。1日2回の服用となります。
- 症状が軽減されても5日間しっかり服用してください。
- 処方されたらすぐに服用を開始してください。
- 服用後、様子を観察してください。
インフルエンザでタミフルを処方されたら、その場又は帰宅後すぐに1回目の服用を開始してください。発症してから24-48時間以内に服用することが重要となります。
タミフルの服用期間は5日間、1日2回の服用となります。症状が軽くなっても必ず5日間は服用してください。なぜならこの期間はまだインフルエンザウイルスが体内に残っているからです。5日間はしっかり服用しましょう。
服用後、特に子供の場合、様子を観察してください。10代の子供の原因不明な異常行動が報告されていますが、どこまでがタミフルの影響なのかわかっていません。
タミフルの効果、効能をよく理解し、服用したら子供から目を離さないようにすることが大切です。副作用として、頭痛、腹痛、眠気、眠れない、動悸、めまいなどが報告されています。
タミフル服用後、少しでもおかしな症状が出たら速やかに医療機関にて受診しましょう。
子供に飲ませる際の注意点
子供用の細粒(ドライシロップ)は1包分を適量の水で溶かして服用します。しかし、小さなお子さんですと、飲まない場合があります。やや苦味がある為かもしれません。
その場合には、ゼリー状のオブラートと一緒に飲ませる方法や、濃厚な味のチョコレートアイスなどに混ぜる方法も良いとされます。
お薬を飲ませるまで大変ですが、お子さんに合った飲ませ方を考慮し、しっかり服用させましょう。
タミフルの子供への投与による異常行動が報告されていますが、子供は罹患率が高いこともある為、報告件数も比例してあがっているということも考慮が必要とされます。タミフル服用後の異常行動についての因果関係は未だ原因不明です。
しかし、次のような症状がおきた時には服用を停止し、速やかに医療機関を受診してください。
- 動悸
- 血圧低下
- 蕁麻疹
- 息苦しい
- 白目が黄色くなる
- 全身の皮膚の発赤、ただれ、水ぶくれ、口内炎、結膜炎
- 尿量の減少
- 出血
- 血便
- 意識がおかしい、意識がない、うわごとを言ったり興奮したりする、普段と違う突発的な行動をとる、幻覚が見える
他にも、何かおかしいと少しでも案じたら医療機関に相談又は受診をしてください。
その他の注意点
次のような症状に気づいたら、早めに医師に相談をしてください。
- 腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、喀血、膨満感などの消化器系の症状
- 口内炎、口内の違和感、不快感
- 唇が腫れる、赤くなる
- 食欲不振、むねやけ
- 平熱の低下
- 頭痛、眠気又は眠れない
- 強い刺激を与えないと目覚めない
- めまい
- 視野が狭くなる
- 物が二重に見える
- ふるえ、しびれ
- 蕁麻疹
- 痒み、痣ができやすくなる
- 脈が速くなる、脈が乱れる
- 尿に血が混じる
- 息苦しい、胸や背中の痛み
- 耳の傷み
などです。この他にも何か変だなと感じた場合は速やかに医療機関に相談をしてください。
最後に
今回は、タミフルの飲み方と注意点について解説してきました。タミフルを服用の際は、以上の注意点に気をつけて服用するようにしてくださいね。