風邪をひかないためには規則正しい生活や栄養バランスの摂れた食事、十分な睡眠が大切です。このような対策をとっても風邪をひいてしまうことがあり、風邪が長引くと重症化したり風邪が原因で思わぬ病気を発症することもあります。
風邪をひいてもすぐに病院に行けない場合は市販薬を使用して症状を軽減することも可能です。今回は、数ある風邪薬の中から、ストナジェルサイナスSの効果や副作用について解説していきたいと思います。
効果
ストナジェルサイナスSは8種類の薬剤成分を含んだ鼻水・鼻づまり、熱に効果のある総合風邪薬です。
風邪による鼻水、鼻づまり、くしゃみ、発熱、頭痛、悪寒、咳、たん、のどの痛み、関節の痛み、筋肉の痛みなどに効果があります。
アセトアミノフェンは解熱作用があり痛みを軽減し、ベラドンナ総アルカロイドやジフェニルピラリン塩酸塩は鼻水、鼻づまり、くしゃみなど鼻の症状に働きかけ辛い鼻症状を緩和します。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩、リン酸ジヒドロコデイン、塩酸ノスカピンは咳や痰の症状に効果を発揮し、グアイフェネシンは痰の粘度を薄めることにより痰を出しやすくする作用があります。
また無水カフェインは解熱鎮痛効果がスムーズに作用するように働きかけ、薬剤のそれぞれの働きで辛い風邪症状を和らげてくれます。
11歳から内服可能で年齢に合わせて内服量が異なります。11歳〜14歳までは1回1カプセル、15歳以上は1回2カプセルを1日・3回内服します。液体のカプセルで早く溶けて食後30分以内に内服すると徐々に薬の効果が実感できるでしょう。
副作用
ストナジェルサイナスSは副作用は少ないですが、注意を守らない場合、副作用に繋がることがあります。主な副作用として、皮膚の発赤や発疹、痒みや消化器系では悪心・嘔吐、食欲不振などが見られることがあります。
そのほか、めまいや頭痛、排尿困難や顔のほてり感など症状が現れることがあります。この様な症状が見られたら内服を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
重度な副作用を起こすことは稀ですが、アナフィラキシーショックが起こることがあるので注意して下さい。内服後に蕁麻疹やむくみ、息苦しさや顔面蒼白、手足の冷感など感じたら速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。
「皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)」や「中毒性表皮壊死融解症」では、高熱を伴う発疹、発赤、目やに、目の充血、全身の皮膚に火傷のような水ぶくれが現れることがあります。
その他、全身倦怠感や黄疸、発熱などの肝機能障害や空咳や息切れ、呼吸困難など間質性肺炎の症状が見られたら医師の適切な治療を受けるようにして下さい。
薬剤アレルギーや解熱鎮痛剤で喘息を起こした経験のある方、妊娠中や授乳中の方は専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
抗ヒスタミン剤や鎮咳去痰薬、解熱鎮痛剤など他の薬と併用すると副作用に繋がりますので薬の併用はやめましょう。
排尿困難や甲状腺機能障害、糖尿病、高血圧、心臓病、腎・肝臓疾患、緑内障、胃・十二指腸潰瘍など持病のある方は医師の指示に従い内服して下さい。
まとめ
風邪は日常から起こりうる症状です。風邪をひかないためには手洗いやうがいを実施することや規則正しい生活、栄養の摂れた食事が大切です。風邪をひいてしまった場合は、十分な休息・睡眠、水分摂取で身体の回復をはかるようにしましょう。