人類は太古の昔から「痛み」に悩まされてきました。人類は痛みを取り除くために、いろいろな対処法を試してきました。紀元前から中世くらいまでは、ケシやマンダラゲ、コカインなどの植物を鎮痛薬として使用していました。
19世紀になり科学技術の発達にともなって、現在でも使用されている鎮痛成分のサリチル酸などが抽出できるようになりました。その後も効果が高く、より安全な鎮痛成分が開発されています。
これはまさしく、人類の「痛みから解放されたい」という強い思いの結果です。今回は、そんなときにおすすめの新セデス錠の効果や副作用について解説していきます。
効果
新セデス錠は、4種類の有効成分が配合された非ピリン系の解熱鎮痛薬です。有効成分が胃の中で早く溶けだすように作られているので、薬が効きだすまでの時間が早いのが特徴です。
頭痛、歯痛、月経痛(生理痛)、神経痛、腰痛などの痛みをやわらげる効果があります。また、悪寒・発熱時の解熱効果もあります。
有効成分のアセトアミノフェンとエテンザミドには熱を下げ、痛みをやわらげる働きがあります。アリルイロプロピルアセチル尿素には鎮静作用があり、痛みの感覚をおさえる働きがあります。
無水カフェインには痛みをおさえる働きを助け、頭痛をやわらげます。成人(15歳以上)は、1回2錠を1日3回を限度として、水またはお湯で服用してください。空腹時を避けて服用しましょう。続けて服用する場合は、4時間以上おいてください。
副作用
新セデス錠にはほとんど副作用はありません。使用方法を守って服用していれば、副作用がでる心配はないでしょう。副作用ではありませんが、服用後に眠気を感じることがあります。
添付文書に記載されている副作用としては、発疹や発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまいや過度の体温低下といった症状があります。
また次のような重篤な副作用の可能性があることも添付文書には記載されています。
- アナフィラキシーショック
- 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)
- 中毒性表皮壊死融解症
- 急性汎発性発疹性膿疱症
- 肝機能障害
- 腎障害
- 間質性肺炎
- 喘息
副作用を疑う症状が出た場合には、使用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
まとめ
痛みを我慢して生活に支障をきたすような時には、薬を服用して痛みをやわらげることは良いことです。しかし、解熱鎮痛薬は症状をやわらげるためのお薬です。
症状の原因となっている病気そのものを治しているわけではありません。そのため、長期間続けて服用してはいけません。しばらく服用しても症状が続く場合には、医療機関を受診して医師の診察を受けることをおすすめします。