
柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)は虚弱体質や不眠症、自律神経失調症などに用いられる漢方薬です。体力がないと風邪が長引いたり、疲れやすく気持ちも不安定になりがちです。
日常生活や食習慣で改善できれば良いですが、症状が思わしくない時は漢方薬を用いるのもひとつの方法です。今回は、柴胡桂枝乾姜湯の効果・副作用について解説します。
効果

柴胡桂枝乾姜湯は7つの生薬を配合した漢方薬です。微熱や頭痛など風邪症状が長引くときや虚弱体質、不眠症、更年期障害、自律神経失調症など神経系の病気にも効果的な漢方薬です。
この他にも緊張や不安感、イライラを鎮めたり神経の疲労を和らげてくれる作用があります。
配合されている生薬は以下のようになります。
- 柴胡(サイコ)
- 桂皮(ケイヒ)
- 乾姜(カンキョウ)
- 黄ごん(オウゴン)
- 牡蛎(ボレイ)
- 栝楼根(カロコン)
- 甘草(カンゾウ)
柴胡、黄ごん、桂皮は抗炎症・抗菌作用で熱を下げて痛みを和らげます。乾姜は発汗作用があり胃を健康に保ったり、体を温めることで血行を促し体力増進に役立ちます。
牡蛎、栝楼根には整腸作用や解熱・鎮静作用、口の渇きを止める作用、甘草は抗炎症作用や解熱・解毒作用があります。7つの生薬がそれぞれの役割を果たして症状緩和に役立ちます。
漢方薬は食前か食間に定められた量を内服するようにします。効き目はゆっくりですが、継続することにより症状が改善するでしょう。長期間内服しても効果が表われない時は医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
副作用
漢方薬は副作用が少ない製剤とされていますが、他に漢方薬を併用している方や妊娠中または、妊娠している可能性のある方は服用前に医師や薬剤師に確認してから服用するようにして下さい。
柴胡桂枝乾姜湯の主な副作用には、皮膚の発赤・発疹や腹部膨満感、下痢、腹痛などの症状が見られることがあります。また重篤な副作用として稀に偽アルドステロン症を発症することがあります。
偽アルドステロン症は甘草の過剰摂取が原因で起こり、体内の電解質のバランスが崩れたり血圧上昇や倦怠感、浮腫みなど見られることがあります。
また肝機能障害や間質性肺炎が見られることも稀にありますので、黄疸や極度の倦怠感、から咳、息切れや呼吸困難など症状がある場合は医療機関を受診するようにして下さい。
まとめ
柴胡桂枝乾姜湯は虚弱体質や精神安定に役立つ漢方薬です。副作用の少ない漢方薬ですが、体質に合わないと思わぬ症状を招くこともあります。服用前には必ず医師や薬剤師に相談して内服するようにしましょう。