
食道カンジダ症などの消化管カンジダ症は、消化管内でカンジダが異常に増殖することによっておこります。
カンジダは真菌(カビ)の一種で、常在菌として人の皮膚や粘膜に存在しています。病気のない人でも、4人に1人くらいは食道にカンジダがみられるそうです。
健康な人が発症することはあまりありません。免疫力が低下した人、糖尿病の人、抗生物質を長期間服用している人では、カンジダ症を発症することがあります。
今回は、抗真菌薬のナイスタチン錠の効果や副作用について解説していきます。
効果
ナイスタチン錠には、ポリエンマクロライド系抗生物質に分類されているナイスタチンが有効成分として配合されています。
ナイスタチンは、真菌の細胞膜と結合して、その働きを失わせ、真菌を死滅させる作用があります。粘膜などから吸収されないため、局所的に作用するのが特徴です。
ナイスタチンはカンジダに対して耐性を作りにくく、繰り返し服用しても薬が効かなくなることはほとんどありません。消化管カンジダ症の治療に使用されます。用法・用量ですが、通常成人は、1回50万単位を1日3回服用します。
ナイスタチン錠1錠中にはナイスタチンが50万単位含まれているので、1回の服用量は1錠になります。年齢や症状によっては服用する量が違いますので、必ず医師の指示どおりに服用してください。
もしも、飲み忘れた場合には、気がついた時に1回分を服用してください。ただし、次の通常飲む時間まで4時間以下の場合は1回飛ばして、次の通常の服用時間に1回分を服用してください。一度に2回分をまとめて飲んではいけません。
副作用
ナイスタチンによって、副作用がおこることはめったにありませんが、副作用の可能性がある症状としては、発疹、かゆみ、悪心・嘔吐、食欲不振、下痢などがあります。
重大な副作用として、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)といって発熱や浮腫を伴う発赤、眼の充血などの症状がおこる可能性もわずかにあります。重大な副作用がおこる頻度は0.1%未満なので、過剰に心配する必要はありません。
副作用が疑われる症状があらわれた場合には、服用を中止して医師に相談するようにしてください。
まとめ
カンジダによる感染症は、健康な人ではほとんど発症することはありません。しかし、免疫力が低下した人や糖尿病の人では発症して、長引くことがあります。治療でいったん治っても、再発しやすい病気でもあります。
しかし、心配は不要です。カンジダ症には有効な薬がいくつもあります。症状やカンジダ症がおこっている部位によって、使用する薬の種類が違いますので、まずは病院できっちりと診断をしてもらいましょう。