風邪をひいたり、ハウスダストなどアレルギーが原因となって咳が出ることがあります。咳は出始めると止まらなくなることがあり体力を消耗したり、酷い時には呼吸困難を起こすこともあります。
辛い咳には加湿をすることで治まることがありますが、症状が酷いときは悪化しないためにも内服薬を用いることが大切です。今回は、咳症状に効果的なミルコデ錠Aの効果や副作用について解説します。
効果
ミルコデ錠Aは、6種類の有効成分を配合した鎮咳去痰薬のお薬で、主に咳やゼーゼー・ヒューヒューとした喘鳴を伴う咳、痰に効果があります。
有効成分のテオフィリンは気管支拡張薬で炎症を起こして、腫れて狭くなった気管支を広げ呼吸を楽にしてくれます。dl-メチルエフェドリン塩酸塩は交感神経を刺激して狭くなった気道を広げて息苦しさを取り除くと共に咳を鎮める作用があります。
グアイフェネシンは気道の粘液の分泌量を増やして痰を薄めて排出しやすくしてくれます。キキョウエキスやセネガエキス、カンゾウエキス末は生薬成分で去痰鎮咳作用があり、痰を薄めて排出しやすくしてくれます。
使用方法としては、15歳以上から内服可能で1回2錠を1日3回食後に内服します。ミルコデ錠Aの薬剤成分や生薬の成分が気管支や気道の粘膜に働きかけ咳を鎮めながら痰を排出して辛い咳の症状を和らげてくれるでしょう。
副作用
ミルコデ錠Aは生薬成分と薬剤成分を含んだ薬で副作用は少ないですが、飲み合わせなどに注意が必要です。
主な副作用には、皮膚の発赤や発疹、痒み、消化器系では吐き気や嘔吐、食欲不振、胃腸出血などがあります。その他、めまいや意識低下、痙攣、動悸、呼吸が荒い、貧血、倦怠感などの症状にも注意しましょう。
重篤な副作用は稀ですが、ショック(アナフィラキシー)症状に注意して下さい。内服直後に皮膚の痒み、蕁麻疹、声のかすれ、くしゃみ、喉の痒み、息苦しさ、動悸、意識混濁など見られたら直ちに医師の診察を受けるようにして下さい。
肝機能障害では発熱、痒み、発疹、黄疸、全身倦怠感などが症状として現れます。横紋筋融解症においては手足や腰、肩の筋肉痛、手足のしびれ、全身倦怠感、赤褐色尿が見られることがあります。
このような症状が現れたら内服を中止して速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害と診断されている方は医師の指示に従い内服して下さい。
ミルコデ錠Aを内服中に他の鎮咳去痰薬、かぜ薬、鎮静薬など内服すると副作用に繋がるのでやめましょう。また、薬の相互作用でセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を内服すると効果が弱まる恐れがあるためこれらの成分を含んだものは摂取しないようにして下さい。
高齢者の方や妊娠中や妊娠の可能性のある方は医師や薬剤師に相談してから内服するようにしましょう。5回〜6回内服しても症状が改善しない場合や悪化するような時は医師の診察を受けるようにして下さい。
まとめ
ミルコデ錠Aは喘息様の咳に効果的な内服薬です。咳が出ているときは安静を保ち、体を少し起こした状態で寝ると楽になります。そのほか、十分な睡眠や水分補給、湿度を保って空気の乾燥を防ぐようにしましょう。咳が続くと喘息になったり、症状が悪化することがあるので、辛い時は無理せず内科や呼吸器内科など受診するようにして下さい。