
鎮痛剤の代表とも言える「ロキソニン」は、どんな痛みにも効果を発揮するのでしょうか?ここでは、歯痛・頭痛・胃痛・生理痛の4つの症状に分けてまとめてみました。
目次
歯痛の場合
歯痛にロキソニンは有効です。ただし、歯痛は頭痛などと異なり、体の内部でではなく「歯」という少し変わった場所で起きている痛みなので頭痛などに比べたらやや効きにくいと考えても良いでしょう。
虫歯の痛みにロキソニンを使うのはあくまで応急処置と考え、早急に受診し治療を受けましょう。
抜歯や歯の治療後の痛みに対しては有効で、麻酔が切れる前にロキソニンを内服しておくと痛みを抑えることが出来ます。
治療後の痛みが続くようであれば再度内服しましょう。ロキソニンは内服後効果が現れるまで30~60分かかるので早めの内服がおすすめです。(2回目以降の内服は規定と服用感覚を守ってください。)
ロキソニンは痛みを抑える他に炎症を抑える効果もあります。炎症が強くなると痛みと同時に発熱があることもあります。
医師から1日3回毎食後に処方されている場合は、炎症を抑える目的での内服ですので痛みに関係なく最後まで飲みきりましょう。
虫歯や歯の治療後の痛みに対しロキソニンを使うことで効果的に痛みを緩和してくれます。用法・容量を守って必要な時に有効に使いましょう。
頭痛の場合
慢性の頭痛には「偏頭痛」と「緊張型頭痛」とかあります。
偏頭痛
ストレスや疲れ、音や光、匂いなどの刺激によって脳の血管が拡張して痛みを起こします。
片側・両側のこめかみを中心に、心拍に合わせてドクンドクンと痛みが強くなります。脳血管の拡張によって血流が増加しているため冷やすことで症状が改善します。
緊張型頭痛
肩こりや眼精疲労などによって筋肉がこわばり、血流が低下することで痛みが起こります。頭全体に圧迫感のある痛みがじんわりと続きます。筋肉の凝りによって血流が滞っているため暖めることで改善します。
頭痛のメカニズムから考えて、ロキソニンで効果があるのは緊張型頭痛だけです。
「偏頭痛」の痛みは脳の血管が異常に拡張して起こる事が原因であり、ロキソニンにはこの脳の血管の異常な拡張に対する作用は持っていません。
つまり、ロキソニンを飲んでも頭痛が治らない場合は頭痛の原因が「偏頭痛」である可能性があります。「偏頭痛」にはロキソニンではなく、偏頭痛治療薬「トリプタン製剤」を使いましょう。
「偏頭痛」と「緊張型頭痛」の見分け方
- 歩行や階段の昇降など、日常的な動作で頭痛が悪化する。
- 頭痛と合わせて吐き気やむかつきがある。
- 普段は気にならない光が眩しく感じる。
- 普段は気にならない匂いを不愉快に感じる。
上記の中で2項目以上当てはまる場合は、9割の確率で偏頭痛と思って良いでしょう。
頭痛の種類を考えずに、ロキソニンを飲んでも効かない…量を増やしてみよう!!と安易に考えるのは危険です。また効かないのに飲み続けることも危険です。
ロキソニンの効果で痛みが緩和されても頭痛の根本的治療にはなっていません。あまりにも続く時はきちんと受診しましょう。
胃痛の場合
胃痛の原因によってロキソニンが効くかどうかは変わります。場合によっては胃痛がよりひどくなる場合もあるため、腹痛の原因を把握することが大切です。
ここでは、腹痛のパターンごとにロキソニンが効果があるかをまとめます。
炎症・けががズキズキと痛む場合→効果あり
一般的に鋭い痛みやズキズキするような痛みが該当します。ただし、「虫垂炎(盲腸)」などの病気の可能性もあるため痛みが続くようなら受診しましょう。
胃腸がキューと締め付けるように痛む→効きにくい
胃腸が痙攣を起こすと内蔵の位置が変わったりすることで痛みが生じます。
一般的にお腹がゴロゴロと鳴ったり、お腹全体が締めつけられるような痛みが該当します。お腹が冷えて痛むのもここに該当します。
こうした痛みにロキソニンは効果なく「ブスコパン」などの胃腸の痙攣を抑える薬が効果的です。
胃粘膜の荒れがキリキリと痛む→効果なし
食べすぎやストレスで胃粘膜が荒れて痛みを生じます。一般的に空腹時にみぞおちあたりが「キリキリ」と痛みます。
こうした痛みにはロキソニンの効果はなく、逆に胃粘膜の荒れを悪化させてしまい、痛みが強くなってしまいます。「ガスター」などの胃酸を抑える薬が適しています。
以上のことにプラスして、ロキソニンに副作用として「腹痛」が記載されていることも考え、腹痛時のロキソニンの内服は避けた方が良いでしょう。
生理痛の場合
生理痛に対しては有効です。生理痛は下腹部や腰痛、頭痛などの症状で、下腹部の痛みは子宮が収縮していることで起こります。
この下腹部の痛みがかなり重い場合は注意が必要です。下腹部に強い痛みがある場合は、子宮筋腫や子宮内膜症など子宮の病気である可能性があります。
東洋医学では、生理痛にロキソニンを使ってはいけないという考えもあるようです。ロキソニンは鎮痛効果の他に解熱効果もある薬です。
解熱効果があるということは、体を冷やすということに繋がります。生理中は通常よりも気・血・水の巡りが悪くなり、さらに経血として体外に血液を出すことにより、体温も下がります。
そこにロキソニンを内服することでさらに体を冷やしてしまう結果になるようです。
いずれにせよ自己判断でロキソニンを飲み続けることは痛みに隠された症状を放っておき、悪化させてしまうことに繋がるため、痛みが強い時には婦人科への受信をおすすめします。
まとめ
ロキソニンは非常に幅広い痛みに効くと思われている鎮痛剤ですが、どんな痛みにも効くわけではありません。痛みの原因を把握し症状にあった正しい使い方をしましょう。