インデラルは心臓にある交感神経のβ受容体を遮断する作用があり、それによって心拍の上昇を抑え血圧を下げるお薬です。
循環器系の治療薬として用いられ、高血圧症、狭心症、不整脈(頻脈)に対して有効性があります。循環器の病気や偏頭痛の治療として用いられるお薬ですが、あがり症や緊張の対策として使われる事もあります。
悩みを持つ方には有効なお薬ですが副作用についても注意が必要なお薬ですので、それらについて調べてみたいと思います。
効果
β受容体は主に心臓の筋肉に分布していて、ノルアドレナリンが結合すると心拍数が増加して血圧をあげます。インデラルはβブロッカーの種類に属するお薬で、β受容体を遮断することにより心拍数を下げ狭心症の発作を予防します。
また、心拍数が増加することで心筋収縮力がふえ冠血管や末梢血管が拡張し期外収縮や発作性の頻脈が起こります。こういった頻脈性の不整脈の症状を緩和するためにもインデラルは効果があります。
心臓の拍動を抑えると血圧も下がる効果があります。インデラルは加齢や動脈硬化、腎臓病や糖尿病に伴う高血圧以外の原因不明の高血圧症の治療にも使用されます。
インデラルは緊張や不安を感じた時に上昇する心拍数を下げ血圧を降下させる働きがあり、あがり症特有の心臓の過剰なドキドキや震えを緩和するための薬として使われる事もあります。
効果の持続時間
あがり症対策として服用する時は持続時間を考慮したタイミングが重要です。
服用してから1時間半ほどで血中濃度が最高値となり、4時間ほどで効果はなくなると言われていますので、あがり症や緊張を緩和するためには緊張時の1~2時間前に服用するのが良いと言われています。
副作用
よくある副作用にはめまいや倦怠感、発疹、徐脈、視力異常などがあります。徐脈の副作用で息苦しさや胸苦しさが起こった時にはすぐに医師に連絡して受診するようにしましょう。
また、重い副作用として心機能や気管支、血液に関わるものがありますので、異常を感じた時にはすぐに病院へ連絡するようにしましょう。
飲み合わせに注意するお薬も多く内服薬だけでなく点眼薬や外用薬にも注意が必要なものがありますので使用中の薬について医師に申告して相談するようにし自己判断は避けましょう。
口コミ
緊張した時の動悸(心臓のドキドキ)を抑える薬であるインデラルを試したことがあります。吃音者にオススメですが、ここぞという時だけ使うべきです。薬なので常飲したり依存するのは体に良くないです。インデラルで完璧に動悸を抑えることはできません。しかし、飲むだけで安心感を与えてくれます。
— ユウ@吃音の商社マン (@TzV0e0nIXTNzMNg) April 7, 2017
すげえなインデラル、一錠飲んだだけで動悸すっとんだ
— ponsai (@ponsai0919) March 11, 2017
インデラルいい感じかも。心臓がバクバクしなくなった
— 沢本 夕 (@wienrache) February 25, 2017
まとめ
インデラルの基本的な効果は拍動の増加を抑え、心臓を休ませるというものであり、その効果に適応する症状は広範囲にわたります。
循環器系や偏頭痛への対処としては内科や循環器科を受診し、あがり症に対しては心療内科で相談すると良いでしょう。