夏には、湿疹、あせも、虫刺され、冬には乾燥によるかさつきなど、一年中お肌の悩みはつきものです。症状がひどい場合は早めに病院で診てもらうべきですが、軽い場合には薬局で市販されているお薬を試してみるのもよいでしょう。
さまざまなお薬が販売されていますが、今回は、第一三共ヘルスケア株式会社から出されているオイラックスAの効果や副作用について紹介させていただきます。
効果
オイラックスAは、湿疹、かぶれ、虫刺され、かゆみ、蕁麻疹、しもやけ、皮膚炎、あせもに効果があります。このお薬には、合成副腎皮質ホルモンであるヒドロコルチゾン酢酸エステルが含まれています。
また、グリチルレチン酸と併せて皮膚の炎症を鎮める効果があります。加えて、かゆみ止めの効果のあるクロタミトン、ジフェンヒドラミン塩酸塩が加えられ、アラントインにより皮膚の組織修復が助けられます。
さらに、イソプロピルメチルフェノールが加えられているため、殺菌作用を発揮することもできます。
使用方法としては、1日3回・適量を患部に塗布するようにしましょう。
ステロイド外用剤はその薬効の強さによって5段階レベルに分類されています。こちらの薬に含まれているヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイドの分類の中でも「弱い」に入っています。
一般にステロイド成分は抗炎症作用を持っていますので、通常数日から2週間程度で効果が現れます。ネットの口コミでは、伸びもよく、低刺激で、香りも穏やかなため、子どもにも使いやすい、とのことでした。
副作用
他のステロイド剤と同様に、ステロイド成分は病原微生物に対する皮膚の抵抗力を低下させ、症状をさらに悪化させるので、「細菌(化膿している患部)」や「ウイルス(帯状疱疹、水疱瘡等)」、「真菌(水虫、たむし、カンジダ症等)」などの感染による疾患には使わないようにしてください。
万一、使用して悪化してしまった場合は、直ちに使用を中止して皮膚科を受診してください。また、まれに発疹・発赤、かゆみ、腫れ、かぶれ、乾燥感、刺激感、熱感、ヒリヒリ感が現れる場合があります。
5~6日間使用しても症状がよくならない場合、または悪化した場合は使用を中止し、皮膚科で診てもらいましょう。
まとめ
ステロイド剤を含んだ外用剤を長期で使ってもいい期間の目安は約2週間となります。漠然と長期連用すると副作用が現れる恐れがありますので、症状がよくなった場合は、使用を中止し、症状がよくならない場合はすみやかに皮膚科を受診するようにしてください。