
重大な病気が原因で臓器移植をしなければならないことがあります。臓器移植はさまざまな検査を経て適合した臓器を移植しますが、免疫系の異常で時に拒絶反応が起きてしまうことがあります。
アザニンは免疫系に働きかける薬剤で、移植時に発症しがちな拒絶反応を抑えたり、免疫異常が関与する病気を緩和する薬剤です。
今回はアザニンの効果や副作用について解説します。
効果
アザニンはアザチオプリンを有効成分とする免疫抑制剤の薬剤です。
主に免疫系の異常が関与する病気に効果を発揮し、移植時の拒絶反応や炎症性腸疾患などに効果があります。
腎移植、移植、心臓移植、、肺移植などの臓器移植による拒絶反応を抑えたり、ステロイド依存性によるクローン病、潰瘍性大腸炎の状態のコントロールなどに用いられます。
そのほか、治療抵抗性のリウマチ疾患、全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、ヴェゲナ肉芽腫症、結節性多発動脈炎、Churg-Strauss症候群、大動脈炎症候群など)、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、難治性リウマチ性疾患などに効果があります。
用法・用量は病気の種類や各治療の目的によって異なるため医師の指示に従い内服して下さい。
移植に用いる場合は、成人及び小児において定められた内服量を経口投与します。薬剤の有効量は各個人によって異なるので、治療効果を得るためにも用量を増減しながら内服するようにします。
- 腎移植:初期量としてアザチオプリン2~3mg/kg相当量、維持量として0.5~1mg/kg相当の量を内服します。
- 肝、心及び肺移植の場合:初期量として1日2~3mg/kg相当量、維持量として1~2mg/kg相当量
- ステロイド依存性のクローン病、潰瘍性大腸炎:1日量として成人、小児に1~2mg/kg相当量(通常、成人には50~100mg)を内服します。
- 治療抵抗性リウマチ疾患:成人、小児に1日量として1~2mg/kg相当量、内服しますが、1日量として3mg/kgを超えないように注意します。
用法・用量は医師の指示に従い内服するようにして下さい。
副作用
治療薬では副作用が起こることがあるので、慎重に内服するようにして下さい。
主な副作用は皮膚の発疹、血管炎、腎障害、全身倦怠感、関節痛、筋痛、発熱、寒気、めまいなど現れることがあります。
また、重大な副作用として再生不良性貧血、汎血球減少、貧血、巨赤芽球性貧血、赤血球形成不全、無顆粒球症、血小板減少、出血など見られることがあります。
発熱や手足のあざ、鼻や歯茎からの出血など見られたら副作用の可能性があるため適切な処置を受けるようにして下さい。
ショック様症状では、寒気、震え、立ちくらみ、血圧低下が見られ、肝機能障害では、全身倦怠感、発熱、食欲不振、黄疸など症状が現れます。
間質性肺炎では、空せき、発熱、呼吸困難など見られることがあります。
重篤な副作用が起きた時は速やかに医師の治療を受けるようにしましょう。
骨髄機能抑制のある方や感染症を合併している方、出血性素因のある方、肝・腎障害なる方は内服により症状が悪化する恐れがあるため慎重に内服するようにします。
免疫系に関する薬剤では、必ず医師の指示に従い内服するようにして下さい。
まとめ
アザニンは免疫系に作用する薬剤です。免疫系の病気では、長期に渡る治療が必要だったり、回復しても状態を確認しながら内服を継続する必要があります。
病気が原因で難病や重大な病気を発症した場合は、医師の指示に従い治療を続けるようにしましょう。