CMやドラッグストアなどでよく目にする「アットノン」。みなさんはもう使ったことがありますか? 効能としては、傷あとややけどのあとの改善に効果があるとされています。
発売以来、アットノンの効き目の高さはネットで話題になっています。そこで、今回は、アットノンはシミや色素沈着にも効果があるのかや使い方についてまとめてみたいと思います。
アットノンとは
アットノンには、クリームタイプやジェルタイプ、ローションタイプ、コンシーラータイプの4種類があります。いずれの商品もベースとなっている主成分は、ヘパリン類似物質と呼ばれるものです。
あまり聞きなれないかもしれませんが、実は日本で50年も前から健康な肌ケアのために使用されている成分です。ヘパリン類似物質には、保湿機能があり、保湿することによって肌のバリア機能を高めたり、新陳代謝を上げたり炎症を抑えるなどさまざまな働きがあります。
筆者もまったく使ったことないと思っていたのですが、乾燥に悩まされた時やアトピー性皮膚炎が悪化した際に皮膚科で処方される保湿剤が、ヘパリン類似物質であることに、つい先ほど気が付いたほど身近にありました。
アットノンもこの働きを応用することで、傷あとややけどあとを治すというものです。傷ややけどによる外傷を受けた肌は、修復させるためにコラーゲンが異常に発生してしまい、赤みや盛り上がってあとになってしまうことがあります。
そのような部分にアットノンを塗ることで、保湿され、皮膚の新陳代謝が良くなり、肌の再生であるターンオーバーが正常に働き、炎症作用も含まれているため傷あとが消えるというメカニズムです。
シミや色素沈着に効果はあるの?注意点は?
基本的にアットノンは目の周りを避けて使用するように注意書きされており、公式サイトにおいても顔への使用は推奨されていません。
しかし、ネット上でシミやニキビあとによる色素沈着が消えたというクチコミがあるのも事実です。したがって、あくまで顔への使用は「自己責任の下で」という条件で使用することにはなりますので、効くことも効かないこともあるという答えにはなります。
そもそも色素沈着が起こる原因は、外傷によってヘモグロビン色素が残ってしまうパターンと紫外線などによってメラニンが残ってしまうパターンがあります。
アットノンの新陳代謝をあげて炎症を鎮めるという効能が、ニキビが原因でヘモグロビン色素が残ってしまった場合などに働き、シミのような状態になって色づいていたのが治るという可能性も否めません。
しかし、シミや色素沈着の原因はさまざま。紫外線由来のものであれば、たしかに肌の保湿力を高め、ターンオーバーを正常化することは大切ですが、シミの原因は、紫外線だけでなくストレスや加齢、ホルモンバランスなど多岐にわたりますので、シミや色素沈着の改善を第一用途に挙げていないアットノンでは、あまり効果は期待できません。
したがって、アットノンには、やはりメーカーサイドが挙げているように、1~2年までの、体にできたやけどあとや傷あとの修復に使用するのが最善です。肌は約28日周期で生まれ変わります。したがって、数日で効果を実感できなくても、じっくりと待ってその効果をたしかめましょう。
まとめ
傷あとややけどのあとが消えるのには、ヘパリン類似物質の含まれたアットノンに大いなる期待ができそうです。顔の皮膚は体に比べてデリケートですので、目の周りを避けてご使用くださいね。
アットノンの強みは、傷あと、やけどあとです。それ以外の効果は副産物として、お試しならば自己責任下で行うことをお願いいたします。万が一かゆみや状態の悪化が見られたらすぐに使用は控えましょう。