
ビタミン類にはさまざまな種類がありますが、ビタミンDは骨の発育などに大きく関係しています。
ビタミンDに代謝異常が起きたり、吸収率が低下すると骨の組織が弱くなり少しのことで骨折しやすくなります。特に高齢になると骨粗鬆症を発症しやすくなりますが、骨粗鬆症もビタミンDの代謝や吸収が関係している病気です。
今回は、骨代謝改善の薬、アルファロールの効果や副作用について解説します。
効果
アルファロールはアルファカルシドールを有効成分とするカルシウム、骨代謝改善の薬剤です。
主に低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変などビタミンD代謝異常に伴う諸症状の改善や慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症、骨粗鬆症などの治療に用いられます。
有効成分のアルファカルシドールは小腸でカルシムの吸収を改善させて、カルシウム値を上昇させる働きがあります。また骨を作る細胞に働きかけ、骨の形成を促します。
アルファロールの用法・用量は病気の種類によって異なりますが、血清カルシウム濃度を測定しながら慎重に内服するようにして下さい。
慢性腎不全、骨粗鬆症の治療では、成人に対して1日1回、0.5~10μgを内服します。
副甲状腺機能低下症やビタミンD代謝異常に伴う病気の場合は、成人に対して、1日1回、1.0~4.0μgを内服します。
小児に対して骨粗鬆症の場合では、1日1回を0.01~0.03μg/kg、その他の疾患では、1日1回を0.05~0.1μg/kgを内服します。
薬の用量は病気や年齢、病変、症状により異なるので、医師の指示に従い内服しましょう。
副作用
副作用は少なめですが、血液中のカルシウム濃度に注意しながら内服するようにして下さい。
主な副作用は掻痒感、食欲不振、嘔気、下痢、ALT(GPT)の上昇、胃痛など見られることがあります。
その他、便秘、胃痛、腹部膨満感、胃部不快感、消化不良、頭痛、不眠、脱力、倦怠感、めまい、しびれ、眠気など現れることがあるので注意しましょう。
このような副作用が見られたときは薬の量を減らしたり、内服を一旦やめるなど適切な処置をとるようにします。
重大な副作用には、急性腎不全や肝機能障害や黄疸など見られることがあるので、血清カルシウム値や肝機能値を定期的に測定して状態を観察するようにして下さい。
マグネシウムを含む製剤やジギタリス製剤、カルシム製剤、ビタミンD誘導体などと併用すると薬の相互作用で高カルシウム血症を引き起こしたり、不整脈など副作用に繋がる恐れがあります。
併用している薬剤がある場合は、必ず医師に伝えるようにして下さい。
まとめ
アルファロールは骨粗鬆症など骨の代謝を改善する薬剤です。骨の吸収や代謝が低下すると少しのことで骨折しやすくなります。
骨折を防ぐにはカルシウムを含む食品を摂取したり、アルファロールのような薬剤で改善するようにしましょう。