
階段の昇降時に息切れがしたり、疲れやすいなどの症状は誰でも経験することです。
しかし、少し動いただけでも激しい息切れがしたり、めまいや立ちくらみ、または呼吸困難を起こすなどは重大な病気が隠れている可能性があります。肺動脈の血圧が高くなるとこのような症状が現れることがあり内服治療が必要となります。
今回は肺動脈性肺高血圧症の治療薬、アドシルカの効果や副作用について解説します。
効果
アドシルカはタダラフィルを主成分とするホスホジエステラーゼ5阻害剤で肺動脈性肺高血圧症の治療薬です。
肺動脈性肺高血圧症は心臓から肺に血液を送る肺動脈に異常が起こり、肺動脈の血圧が上昇する病気で、毎年増加傾向にあると言われています。肺小動脈の血管壁が肥厚して内腔が狭くなり、血液の循環が障害され、めまいや立ちくらみ、息切れと言った症状が見られるようになります。
アドシルカは体内の血管拡張物質の作用で、血管を広げて症状を緩和してくれます。
通常、成人に対しては1日1回、40mgを内服します。
用法用量は症状や年齢によって異なるため、医師の指示に従い内服するようにして下さい。
副作用
アドシルカは血管拡張作用のある薬剤なので、血管拡張に伴い副作用が起こることがあります。
主な副作用は、頭痛、紅潮、浮動性めまい、筋痛などです。そのほか、ほてり、動悸、下痢、悪心、嘔吐、消化不良、背部痛、四肢痛、月経過多、鼻閉、鼻出血、発疹、貧血など見られることがあります。
重大な副作用として過敏症(発疹、蕁麻疹、顔面浮腫、剥脱性皮膚炎、スティーブンジョンソン症候群)など見られた時は内服を中止して医師の診察を受けるようにして下さい。
高齢者の方が内服する場合は、生理機能が低下している可能性があるため状態を観察しながら慎重に内服します。
狭心症や心不全の治療薬として用いられる硝酸剤との併用は急激に血圧が低下する危険性があるため併用禁止となっています。
また、CYP3A4を阻害する薬剤やボセンタン、α遮断剤、降圧剤など併用薬に注意する薬剤があるため、他の薬を内服している場合は必ず医師に伝えるようにして下さい。
まとめ
アドシルカは肺動脈性肺高血圧症に効果的な薬剤です。肺動脈性肺高血圧症と診断されてもアドシルカのような有効な薬剤が開発され、進行を遅らせることも可能となりました。
またストレスなどが加わると症状が進行することがあるので、安静を保ちリラックスして日常生活を送ることが大切です。激しい息切やれや呼吸困難など症状が見られたら無理せず、早めに呼吸器科などを受診するようにして下さい。