
日常生活を送るなかで疲労感や息切れなどは起こりやすい症状のひとつです。
階段を上る時に激しい息切れがしたり、立ちくらみなど普段と異なる症状が見られるときは重大な病気のサインでもあります。息切れや呼吸困難など起こると日常生活に支障がでるだけではなく、社会生活にも影響を及ぼすことも考えれます。
このような症状は内服治療などで改善することもありますが、なかには治療が難しい場合もあります。
今回は肺高血圧症の治療薬アデムパスの効果や副作用について解説します。
効果
アデムパスはリオシグアトを有効成分とする可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤の薬剤です。
主に肺動脈性肺高血圧症や手術が不適応または手術後に残存、再発したた慢性血栓塞栓性肺高血圧症の治療に用いられます。
肺高血圧症は心臓から肺に送る血液の流れが悪くなり、肺動脈圧が高くなる病気です。肺にある血管内腔が狭くなると血流が悪くなり、心臓に負担がかかるだけでなく体内への循環血液量も低下します。血管内空が狭くなり、血流が滞るため、息切れや呼吸困難と言った呼吸器系の症状が出現します。
有効成分のリオシグアトは血管を拡張させることで、肺動脈圧を和らげ、血流を促し息切れや立ちくらみ、呼吸困難などの症状を軽減します。
用法、用量は年齢や病気の症状により異なるため、医師の指示に従い内服します。用量調節期は1回1.0mgを1日3回から内服を開始します。
2週間継続して収縮期血圧が95mmHg以上で低血圧症状が出ない時は、2週間間隔で1回用量を0.5mgずつ量を増やします。また最高用量は1回2.5mg、1日3回までとなっています。
収縮期血圧が95mmHg未満でも低血圧症状が出ない時は、現在の用量を維持して、低血圧症状が出た時は、1回用量を0.5mgずつ減量するようにします。
用量維持期は用量調節期に決定した用量を維持します。用量維持期でも最高用量は1回2.5mg1日3回までとし、低血圧症状を示すなど忍容性がない場合には、1回用量を0.5mgずつ減量します。
副作用
治療薬は副作用や薬の飲み合わせに注意するようにします。
主な副作用は、頭痛、消化不良、浮動性のめまい、低血圧など見られることがあります。
重大な副作用として喀血、肺出血なども稀な頻度で出現することがあります。特にワーファリンなど抗凝固療法中の方は喀血などの副作用に繋がりやすいので注意が必要です。
高齢者の方が内服する際は生理機能が低下して血中濃度が高くなりやすいため状態を観察しながら内服します。薬の種類によっては併用禁止となっている薬剤もあるので、併用薬がある場合は必ず医師に伝えるようにして下さい。
アデムパスは硝酸薬やアゾール系抗真菌剤などと併用禁止となっています。そのほか、飲み合わせに注意の薬剤もあるので、必ず医師に伝えるようにしましょう。
まとめ
アデムパスは肺高血圧症に用いられる薬剤です。体がだるい、息切れが激しいなど普段と違った様子であれば早めに医療機関を受診するようにしましょう。
外科的治療で回復したり、また内服薬などで症状が改善する場合もあります。
どの様な病気でも早期に発見できれば回復も早まります。