
現代は、食事の欧米化や喫煙、飲酒、ストレス、疲労、運動不足などから生活習慣病を起こしやすい環境にあると言えます。特に血圧が高いと血管に負担がかかり、更に血管の弾力が失われ、動脈硬化症などを引き起こしてしまいます。
また動脈硬化が原因で心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気を発症してしまうことがあるので注意が必要です。万が一、狭心症や高血圧などと診断された場合は、定期的な検査や内服治療が必要になります。
今回は高血圧症や心不全の治療薬アーチストの効果や副作用について解説します。
効果
アーチストはカルベジロールを有効成分とする心臓疾患などに有効な治療薬です。
主に軽度から中等度の本態性高血圧症、腎実質性高血圧症、狭心症、頻脈性不整脈心房細動の治療に効果的です。
有効成分のカルベジロールは、血管に存在するα受容体と心臓に存在するβ受容体を阻害することにより血管を拡張したり、心拍数を減らすなど心臓や血管に負担が少なくなるように作用します。
α受容体を阻害することにより血管を拡張させて血圧を下げ、β受容体の阻害は心拍出量を抑え、血圧を抑えてくれます。
軽症~中等症の本態性高血圧症、腎実質性高血圧症に対しては成人1回10~20mgを1日1回内服します。狭心症では、1回20mgを1日1回の内服し、慢性心不全(虚血性心疾患又は拡張型心筋症)は1回1.25mgを1日2回の内服から始まり、症状や状態を観察しながら薬剤の量を増減します。
頻脈性心房細動は1回5mgを1日1回から開始して、効果が得られない場合は、薬剤の量を増やしますが、最大の投与量は20㎎となっています。
薬剤の用量は疾患によって異なるため、医師の指示に従い内服するようにして下さい。
副作用
心臓血管系の薬剤は副作用や併用薬に注意する必要があります。
副作用として、めまい、全身倦怠感、眠気、頭痛などが主な症状で、また掻痒感、発疹などの過敏症、動悸、徐脈、頻脈、心房細動、顔面紅潮、四肢冷感など循環器の異常、呼吸困難、息切れ、失神、不眠、抑うつなど見られることがあります。
その他、胃部不快感、悪心、嘔吐、便秘、下痢、食欲不振、肝・腎機能値の上昇など現れることがあります。
重大な副作用として高度徐脈、ショック、完全房室ブロック、心不全、心停止など現れたら内服を中止して医師の指示に従い処置を受けるよにします。
また、肝機能障害や急性腎不全など状態を観察して発熱、全身倦怠感、痒み、発疹、尿量減少、黄疸など特徴的な症状が見られたら速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。
持続性低血糖症や肝・腎機能障害のある方、Ⅰ度房室ブロックのある方、高齢者などは副作用が起きないように慎重に内服するようにします。
長期間投与する場合には心電図や血圧、レントゲン検査などを定期的に受けて異常がないことを確認するようにしましょう。
併用薬にも注意が必要で、血圧降下薬やカルシウム拮抗薬、ヒドララジン塩酸塩、クロニジン塩酸塩、リファンピシン、シクロスポリンなど他に
併用薬がある場合は薬の相互作用で作用が弱まったり、反対に増強することがあるので、医師の指示に従い内服して下さい。
循環器系の薬剤などは副作用が起こらないように注意事項をしっかり守り内服して下さい。
まとめ
アーチストは血圧や心疾患に有効な薬剤です。高血圧症や心臓疾患にかからないためにはカロリーや塩分を控えた食事や適度な運動が効果的です。
ストレスなどから暴飲暴食をすると生活習慣病につながるため、食事内容や生活習慣を見直して病気にかかる前に改善しましょう。
心臓血管系の病気を発症すると長期に渡り内服治療が必要になることがあるので、病気にかからないように予防することが大切です。