口内炎ができやすい原因は、様々にありますが、妊娠をすると口内炎ができやすいということは統計的にも明らかで、とくに妊娠初期に多く見られる傾向があります。妊娠初期に口内炎ができる原因にはどのようなものがあるのかを紹介していきましょう。
栄養不足になりやすい
これは想像がしやすい原因ではないでしょうか。妊娠中は、お腹にいる赤ちゃんに栄養を分けてあげなければならないため、妊娠前の食事だけでは、どうしても栄養が不足しがちになります。
とくにビタミンB2やB6、ビタミンC、ビタミンAが不足すると、口内炎ができやすいと言われており、妊娠中はとくに気を付けて補給したい栄養分でもあります。
ホルモンバランスが崩れている
妊娠初期は、胎児を育てる環境作りのために女性ホルモンが非常に多く分泌されます。結果として、ホルモンバランスが崩れた状態となってしまい、それが免疫力低下に繋がってくるのです。
免疫力が低下しているとは言っても、風邪をひきやすくなったり病気になりやすくなったりするのではなく、ちょっとした不調になりやすい程度になることが多いです。
しかし、口内炎はちょっと免疫力が低下してもできることがあるので注意が必要です。
口腔内の衛生度が保てない
つわりがひどい時期では、ちょっとした匂いや味でも、すぐに吐き気を催してしまうことがあります。
とくに歯磨き粉は、かなり強い香り付けがされているので、そのせいで十分に歯磨きができず、口の中を清潔に保てないことがあります。
先ほどの書きましたが、口内炎の原因には、口腔内に雑菌が繁殖することも挙げられます。ですから、それが原因となり、口内炎を発症してしまうのです。
妊娠時の対処方法
妊娠中の口内炎では市販薬を使用することはおすすめできません。中には、ステロイド剤が使用されているものもあるからです。
明確な関係はないものの、ステロイド系の薬は体質によっては副作用がでやすい薬で、妊娠中に使用すると胎児に影響が出ることを懸念する医者もいるほどです。
自己判断で市販薬を使用することはせずに、かかりつけ医に必ず相談し、処方薬などを使用するようにしてください。
最後に
妊娠中はどうしても免疫力が低下していまいがちです。それを少しでも防ぐには、栄養をしっかりと取って充分に休息を取り、体力の回復に努めていくようにしましょう。
口腔内を清潔に保つためには、はちみつを塗る、塩水でうがいをするといった方法も、効果がありますので、ぜひ試してみてください。