
膀胱炎で悩んでいる女性は多いことでしょう。約半数の女性が膀胱炎を経験していると言われているほど、女性にとって膀胱炎は身近な病気です。膀胱炎には、急性膀胱炎、慢性膀胱炎、間質性膀胱炎などがあります。
大半は急性膀胱炎と呼ばれる病気です。それでは、膀胱炎の症状には、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。また、女性・男性特有に症状についても解説しています。
膀胱炎の症状は?
膀胱炎の主な症状には、以下の4つが挙げられます。
排尿痛
排尿時にしみるような痛み、または、ヒリヒリとした痛みを感じる場合は、膀胱炎の可能性があります。膀胱炎の原因は、膀胱に細菌などが感染していることです。
ですので、それが原因で炎症を起こし、痛みを感じさせます。程度は我慢できるものから、非常に重いものまでさまざまです。
頻尿
トイレに行く回数が多いのも膀胱炎の疑いがあります。1日に10回以上トイレに行くことがあれば、膀胱炎を疑ったほうが良いでしょう。医療機関に相談して適切な処置を受けないと慢性膀胱炎に発展する可能性もあります。
残尿感
排尿後、なんだか尿が残っているような感じがする場合も膀胱炎の症状として疑われるものです。膀胱炎のときには下腹部に痛みを伴うことも多いので、判断基準になるでしょう。
尿混濁
最も分かりやすい症状として尿の濁りがあります。白く濁っていたり、血が混じって赤っぽくなっていたりします。このような症状が見られる場合は、ただちに医療機関を受診して、適切な処置を受けるようにしましょう。
性別で症状に違いが出る?
女性に多い膀胱炎ですが、症状に違いはあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
女性の場合
ここでは、一般的な膀胱炎の症状を紹介してきましたが、中には女性特有の症状もあります。それは切迫性失禁と呼ばれるもので自分の意志に関わらず、尿漏れを起こしてしまう症状です。
膀胱の炎症により非常に敏感になってしまい、脳が排尿の指令を出す前に、膀胱周りの筋肉が緩んでしまうことから引き起こされてしまいます。
男性の場合
男性の場合、先ほどの主な症状「頻尿・排尿痛・残尿感・尿混濁」が見られます。
膀胱炎の治療方法は?
膀胱炎の治療方法は難しいものではありません。抗生物質などを内服して治療を進めていきます。抗生物質の服用を始めて1日から2日で快方へと向かっていき、5日程度で完治することが多いです。
また、治療と同時に生活指導が行なわれることもあります。膀胱炎の原因として、ストレスなどによる免疫力低下が大きく関係しているからです。
通常であれば、細菌などが侵入してきても排尿時に体外へ一緒に流されていきますが、免疫力が低下していると、その力も弱まってしまいます。それを改善するために指導が行なわれます。
まとめ
膀胱炎が女性に多い理由は、尿道が男性よりも短く、膀胱に細菌などの侵入を許しやすいというのが原因です。なので、仕事中などにトイレを我慢しがちな人は注意が必要です。
トイレを我慢しすぎてしまうと排出されるはずの細菌がずっと体内に留まることになりますから、膀胱炎になりやすいのです。トイレを無理して我慢せずに膀胱炎予防に努めましょう。