突然、腰に激痛が走るぎっくり腰。でも、その激痛、ぎっくり腰以外の病気の可能性もあるのです。そこでぎっくり腰か他の病気かを見分けるポイントの1つとなるのが、発熱です。ここでは、ぎっくり腰で発熱することはあるのかやどのように対処すればよいのかについて紹介します。
発熱することはあるの?原因は?
ぎっくり腰の痛みの主な原因は、腰椎の椎間関節における捻挫であると言われています。ですので、足首など他の部位の捻挫と同様に、数日安静にしていれば治ります。
ぎっくり腰になると、患部に炎症が起こるので、患部に腫れや熱が生じることがあります。しかしながら、全身の発熱は伴いません。
したがって、発熱を伴う腰痛は、ぎっくり腰ではなく別の病気の可能性が考えられます。発熱以外にも、冷や汗などを伴う場合もあります。発熱や冷や汗を伴う腰痛から考えられる病気には、さまざまなものがあります。
例えば、悪性腫瘍や脊椎感染症、強直性脊椎炎、椎体圧迫骨折など、さらには、がんや感染症、神経系の病気、骨折などを挙げることができます。
腰の痛みに発熱や冷や汗などを伴う場合には、早めに整形外科などの専門医に相談するようにしましょう。
どう対処すればいいの?
ぎっくり腰かそれ以外の病気かを自身で見極める方法としては、まずは発熱や冷や汗の有無を確認するようにしましょう。すでに述べたように、ぎっくり腰では発熱を伴うことはありません。冷や汗は一時的に出ることはありますが、痛みと共に治まってきます。
ぎっくり腰の痛みは、3日ほど安静にしていれば少しずつ和らいできます。痛みが和らいでいるかどうか、発熱、冷や汗は続いているかどうかを確認し、もしこれらの症状が続いているようなら整形外科などの専門医に相談するようにしてください。専門医にかかる際には、いつごろどのような腰痛、発熱、冷や汗がみられるようになったのかを、丁寧に伝えるようにします。
病院では、病気を特定するためのさまざまな検査がなされます。主には、エックス線検査やMRIを用いた検査、血液や尿の検査、神経や反射の検査などです。これらの検査を通じて、病気を特定し、それぞれの病気に見合った投薬などの治療がなされます。
まとめ
突然起こる腰の激痛は、ぎっくり腰だけなく、さまざまな病気によって生じている可能性があることがわかりましたね。腰の激痛に襲われたら、まずは発熱や冷や汗を伴うかどうかを確認しながら、安静に過ごすようにしましょう。そして、こうした症状が続くようであれば、専門医に相談するようにしてください。