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インフルエンザの治療薬と聞いてパッと思い浮かぶのはタミフルですかね。ちなみにタミフル以外にもリレンザやイナビルなんて治療薬があったりします。さて、今回は、そんなタミフルとリレンザとイナビルの違いと使い分け方法についてまとめていきます。
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3つの治療薬の違いは
3つの治療薬の違いを知るために、まずは、それぞれの特徴を知っていきましょう。
タミフルの特徴
- 正式名称は「オセルタミビルリン酸塩」
- スイスのロシュ社より販売されている
- ノイラミニダーゼ(ウイルスを増殖させる酵素)の働きを阻害する
- カプセルタイプの治療薬
- A型・B型インフルエンザに効果がある
- C型インフルエンザには効果なし
- 発症後48時間以上経過すると効果が薄れる
- 大人は1日2回・1回1錠を3-5日間服用
- 子供は1日2回・1回1包を3-5日間服用
- 予防の場合、1日1回・7-10日間服用
- 価格は約320円/1カプセル
- 腹痛・嘔吐・下痢などの副作用が見られることがある
- 原則として10代への使用は禁止されている
- 異常行動を起こすことがある
リレンザの特徴
- 正式名称は「ザナビミル」
- イギリスのグラクソ・スミスクライン社より販売されている
- インフルエンザウイルスに直接作用する世界初の医薬品
- ノイラミニダーゼの働きを阻害する
- 吸入器を使って吸入する粉末状の治療薬
- A型・B型インフルエンザに効果がある
- C型インフルエンザには効果なし
- 感染初期に吸入すると症状を緩和させ、治癒を1-2日早める
- 通常1日2回・1回10mgを5日間吸入する
- 予防の場合、1日1回・1回10mgを10日間吸入
- 価格は約170円/1ブリスター (= 5mg・1/2回分)
- 副作用はほとんどないが、蕁麻疹が出る場合あり
- 異常行動を起こすことがある
イナビルの特徴
- 正式名称は「ラニナミビル」
- 日本の第一三共より販売されている
- 2010年に認可された比較的新しい治療薬
- ノイラミニダーゼの働きを阻害する
- 吸入器を使って吸入する粉末状の治療薬
- A型・B型インフルエンザに効果がある
- C型インフルエンザには効果なし
- 大人は40mg/1回 (20mg×2本)
- 子供は20mg/1回(20mg×1本)
- 予防の場合、2日で40mg
- 価格は約2,100円/1キット(= 20mg・1/2回分)
- 1度の吸入で効果を発揮する
- 授乳婦でも服用できる(妊娠中でも危険性は高くない)
- 5歳以上から服用できる
- 副作用はほとんどないが、下痢が見られることがある
- 異常行動を起こすことがある
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使い分け
以上、3つの治療薬の特徴から使い分け方法について考えていきましょう。
どの治療薬にも言えることは、
- ノイラミニダーゼ阻害薬である
- A型・B型インフルエンザに効果がある
- C型インフルエンザに効果がない
- 異常行動を起こすことがある
といった具合でしょうか。
ですので、使い分け方法のポイントとして、
- 形状:タミフルはカプセル、リレンザ・イナビルは粉末を吸引
- 回数:タミフルは6-10回、リレンザは約10回、イナビルは1回
- 価格:タミフルは約3,200円、リレンザは約3,400円、イナビルは約4,200円
- 年齢:タミフルは10代の服用不可、イナビルは5歳から服用可(授乳婦でもOK)
という点が挙げられるかと思います。
これらのポイントを踏まえると、
- 「吸入器は嫌だ」→ タミフル
- 「何回も飲むのは面倒だ」→ イナビル
- 「できるだけ安い価格で」→ タミフル or リレンザ
- 「まだ、10代だ」→ リレンザ or イナビル
といったような感じですかね。
いずれにしても、お医者さんとよく相談した上で決めるのが良いでしょう。
また、いずれの場合も異常行動が起きる可能性があるので、お子様がインフルエンザに感染したときには発症から最低2日間は目を離さないようにしてください。
まとめ
今回は、タミフルとリレンザとイナビルの違いと使い分け方法についてまとめてきました。インフルエンザシーズン真っ只中です。感染しないように十分注意してお過ごしください。また、「インフルエンザかも…」と思ったら、すぐに受診するようにしましょう。
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