
ストレスや疲労、栄養バランスの偏った食事など胃の粘膜に負担のかかる原因は多くあります。特に現代人は生活環境の変化から胃潰瘍や胃炎など胃腸の病気にかかりやすい状態と言えます。
胃酸は通常、病原菌から守ってくれる働きがありますが、疲れや体調不良などでは胃の粘膜を傷めてしまうことがあります。
今回はルグートカプセルの効果と副作用について解説します。
効果
ルグートカプセルはベネキサート塩酸塩ベータデクスを有効成分とする消化性潰瘍の治療に用いられる薬剤です。
主に胃の粘膜のびらん、出血、発赤、浮腫など胃粘膜病変の改善や急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期などに用いられます。その他、胃潰瘍の治療にも用いられる薬剤です。
胃酸は病原菌から身体を守る役割がありますが、疲労やストレスなど体調が悪いと胃の粘膜機能が低下します。
胃の粘膜機能が低下すると、胃酸の刺激で胃炎や胃潰瘍など発症してしまいます。
ルグートカプセルは有効成分が胃の粘膜を保護するほか、胃の粘膜の血流を改善することで、胃酸の攻撃から粘膜を守ってくれます。また、胃酸などで傷ついた胃の組織を回復させる働きも持ち合わせています。
通常、成人に対して1回400mgを1日2回朝食後および、就寝前に内服しますが、年齢、症状により適宜増減するようにします。
指示に従い内服することで胃の粘膜が修復され症状が改善するでしょう。
副作用
比較的安全性に優れ、副作用の少ない薬剤です。
主な副作用は、皮膚の皮膚そう痒感、発疹など見られることがあります。このような皮膚症状が現れた場合は、内服を中止して医師の指示に従い適切な処置を受けるようにして下さい。
そのほか、便秘、下痢、口渇、悪心・嘔吐、腹部不快感・腹部膨満感などの消化器系症状、軽度のAST(GOT)、ALT(GPT)など肝機能値の上昇、頭痛、頭重感など現れることがあります。
内服が長期にわたる場合は、肝機能値に注意しながら、定期的に血液検査を行うようにして下さい。
脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎など血栓のある方は、医師の指示に従い内服するようにします。また消費性凝固障害のある方も抗プラスミン作用が現れることがあるので、慎重に内服するようにして下さい。
妊娠中の方や妊娠の可能性のある方は内服禁止となっているので注意しましょう。
びらん、出血、発赤、浮腫など胃粘膜病変の改善が見られない場合は、長期間内服せず、医師などに相談するようにしましょう。
まとめ
ルグートカプセルは消化性潰瘍などの治療に用いられる薬剤です。
胃の粘膜機能が低下すると自らの胃酸で胃炎や潰瘍など引き起こしてしまいます。胃の機能が低下しないように規則正しい生活やたっぷりの休息をとるようにしましょう。
またストレスも胃に負担をかけるため旅行やスポーツ、趣味など適度にリフレッシュするようにして下さい。