
かぜの原因となるウイルスは100種類以上あるそうです。冬場にかぜをひくイメージがありますが、実際には季節に関係なくいつでもおこります。
原因となっているウイルスの種類によって、のどや鼻などの呼吸器の症状が強くでるものがあったり、下痢や腹痛などのお腹の症状が強くでるものがあったりしますが、かぜをひくとウイルスは全身にひろがります。熱が出たり関節が痛くなったりするのはそのためです。
今回は、そんなかぜにおすすめの総合感冒薬のパブロンエース顆粒の効果や副作用について説明していきます。
効果
パブロンエース顆粒には、10種類の有効成分が配合されており、のどの痛み、せき、発熱、鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、たん、頭痛、悪寒、関節痛などのかぜの諸症状を緩和します。
イブプロフェンには解熱・鎮痛作用と炎症をおさえる作用があります。熱を下げ、頭痛やのどの痛みをやわらげます。ブロムヘキシン塩酸塩は、せきの原因となるたんをだしやすくします。ジヒドロコデインリン酸塩は、せき中枢に作用してせきをしずめます。
ノスカピンとdl-メチルエフェドリン塩酸塩は、せきをしずめて呼吸を楽にします。リゾチーム塩酸塩は、鼻の炎症をおさえて鼻づまりを改善し、たんをやわらかくしてだしやすくします。
マレイン酸カルビノキサミンには抗ヒスタミン作用があり、くしゃみや鼻水、鼻づまりをおさえます。無水カフェインは、中枢神経に働いて頭痛をやわらげます。
チアミン硝化物(ビタミンB1硝酸塩)とリボフラビン(ビタミンB2)が、かぜの時に消耗しやすいビタミンを補給します。
使用方法ですが、成人(15歳以上)は、1回1包を1日3回、食後に水または白湯で服用してください。15歳未満の人は服用できません。
副作用
パブロンエース顆粒は、副作用の少ないお薬です。用量用法を守って服用していれば、副作用がおこる心配はありません。
ただし、皮膚の発疹や発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、めまい、動悸、過度の体温低下などの症状がみられた場合は、副作用の可能性があります。すぐに服用を中止して、医師または薬剤師、登録販売者に相談してください。
ごくまれですが、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症、肝機能障害、無菌性髄膜炎、間質性肺炎、再生不良性貧血などの重篤な副作用がおこる可能性があります。
このような症状があらわれたら、すぐに医師の診療を受けるようにしてください。
まとめ
お薬でかぜを治すことはできません。しかし、症状を緩和することはできます。症状が軽くなって体が楽になれば、食事や睡眠をしっかりとることができるようになり、体力も回復します。かぜはひき始めが肝心です。ひどくなる前にお薬を飲んで、しっかり体を休めましょう。