下着やズボンなど衣服で覆われているデリケートな部分は汗をかいてむれたり、摩擦などが原因となり痒みを発症します。痒みの為、強く掻くことにより、痒みを助長させ更に掻きむしり皮膚を傷めてしまうことがあります。
痒みで皮膚の炎症を起こしたり雑菌が入って化膿させてしまう前に痒みを抑えて症状を悪化させないことが重要です。今回は、そんなデリケートゾーンの痒み止めにおすすめのデリケアエムズの効果や副作用について解説します。
効果
デリケアエムズは5つの有効成分を配合した鎮痒消炎剤の軟膏です。陰部周囲のデリケートな部分や脇、首などのかゆみやかぶれ、ただれ、湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、あせも、虫刺され、しもやけなどの皮膚症状に効果があります。
有効成分のジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン作用があり、痒みの感覚を鎮めて素早く痒みを抑えてくれます。
グリチルレチン酸は生薬由来の成分でかぶれや炎症を抑えてくれる効果があり、イソプロピルメチルフェノールは雑菌の繁殖を抑えて皮膚が化膿するのを防ぎます。
ℓ-メントールには痒みを鎮めてくれるほか、清涼感があり患部にスーッとした刺激を与えてくれます。トコフェロール酢酸エステルは血行を良くして回復を早めてくれる作用があります。この様な成分がそれぞれに働きかけて痒みを鎮めながら炎症を抑えてくれます。
デリケアエムズは肌にスーッとする清涼感の成分が痒みを鎮めて痒いと掻くを繰り返す痒みの悪循環を止めることができます。1日数回適量を塗布することで症状が改善するでしょう。
副作用
デリケアエムズは首や脇の他、デリケートな部分にも使用するため注意を守らないと症状が悪化したり副作用が出ることがあります。
デリケアエムズの副作用として、皮膚の発赤や発疹、痒みや腫れなどが見られることがあります。この様な症状がある時は使用を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
また、薬剤アレルギーがあり、薬により発赤や発疹、痒みやかぶれを起こしたことのある方も注意が必要です。そのほか、患部が化膿している場合やただれが酷い時は医師の処置を受けたり、薬剤師に相談するなど専門家の指示に従うようにしましょう。
デリケアエムズは陰嚢部の痒みに効果がありますが、内股にできやすい白癬菌が原因のいんきんたむしには効果がありませんので注意して下さい。
いんきんたむしは内股が好発部位で強い痒みを伴い、赤いぼつぼつがリング状に盛り上がるのが特徴です。この様な症状が見られたときは医師の診察を受け正しい診断を受けるようにして下さい。
まとめ
デリケアエムズは陰部の痒みに効果的な塗り薬です。デリケートゾーンは下着の摩擦や汗などによるムレ、乾燥など常に外部刺激を受けています。
外部刺激が痒みとなって現れたときはデリケアエムズを塗布して早めに改善させましょう。また、効果が見られないときは速やかに医師の診察を受けることをお勧めします。