風邪をひいたりハウスダストなどが原因のアレルギー症状などで咳が出ることがあります。
咳は不快な症状で体力を消耗し、咳が止まらないと呼吸が苦しくなったり症状が悪化する場合があります。のど飴を舐めたり、水分補給、加湿器などで喉を潤し緩和することもできますが、止まらない咳には内服薬が効果的です。
今回は咳止めにおすすめ薬、アストミンの効果や副作用について解説します。
効果
アストミンはジメモルファンリン酸塩を有効成分とする非麻薬の鎮咳薬です。
主に上気道炎、肺炎、急性気管支炎、肺結核、珪肺、珪肺結核、肺癌、慢性気管支炎など咳が出る疾患に有効な薬剤です。
有効成分のジメモルファンリン酸塩は咳の中枢に直接働きかけ、咳が出るのを抑えてくれます。
上気道炎や気管支炎などに効果を発揮しますが、痰が少ない空せきに適した薬です。また、非麻薬性の薬剤なので、習慣性が少なく、副作用も少ないのが特徴です。
15歳以上では、1回1錠から2錠を1日3回内服することで症状が緩和するでしょう。
内服用量は症状や年齢により異なるため医師の指示に従い内服するようにして下さい。
副作用
アストミンは比較的副作用の少ない薬剤ですが、どのような薬剤にも副作用はあるので、注意しながら内服するようにしましょう。
主な副作用に食欲不振、喉の渇き、悪心、眠気、めまいなどがあります。このような症状が現れたら内服を中止して医師や薬剤師に相談して下さい。
その他、発疹などの過敏症、脱力感、倦怠感、頻脈、動悸、顔面紅潮など少ない頻度で見られることがあります。
糖尿病と診断された方は症状が悪化する恐れがあるため医師の指示に従いながら慎重に内服するようにして下さい。
高齢者が内服する場合は、身体の生理機能が低下していることがあるので、状態を観察しながら慎重に投与するようにします。
妊娠中の方や妊娠の可能性のある方は医師と相談しながら、どうしてもアストミンの内服が必要と判断した時のみ内服して下さい。
薬剤アレルギーがある方は副作用を起こさない方にも内服する前に医師に伝えておきましょう。
飲み合わせについて
アストミンとの飲み合わせにおいて、注意が必要な薬はありません。
ムコダイン、カコナール、パブロン、アレグラ、タミフル、タリオン、ロキソニン、メジコン、アスベリンなどとの薬剤との飲み合わせについて知りたいという需要がありますが、それぞれ注意する必要はありません。
しかし、最終確認として念のため医師に相談してみたほうが良いです。
アストミンが効かないときの対処法
アストミンが効かないと感じる場合は、まず用法・用量が間違っていないかを確認してください。
特に、アストミンは症状や年齢によって用量が違いますので、指示された用量と間違っていないか確認したほうが良いです。
それでも効かない場合は、アストミンとの相性が悪いことが考えられますので、一度医師に相談してみたほうがよいです。
まとめ
アストミンは、咳を鎮める効果のある薬剤です。
咳は体力を消耗し、咳き込んだり状態が悪化したり、また喘息など重大な症状を招いてしまうことがあります。また睡眠に影響するなど回復が遅れることがあります。
アストミンは咳の中枢に働きかけることで咳を鎮めて症状を緩和してくれるでしょう。咳がひどい時は温かい水分を補給してたっぷり休養するようにしましょう。