
女性の2人に1人が1度は経験すると言われている膀胱炎は、急性膀胱炎が最も多く、それを放置していて慢性的な膀胱炎となってしまうケースがよくあります。
また、原因がよく分からない間質性膀胱炎というものもあります。この間質性膀胱炎は原因が特定できないために対処療法で治療進められていくことがほとんどです。
ですが、それ以外の膀胱炎は原因となるものが明確となっています。ここでは、そんな膀胱炎の原因について、女性・男性に分けて解説していきたいと思います。
目次
女性の原因一覧
冒頭にも紹介しましたが、膀胱炎は、女性の2人に1人が発症する病気です。ここでは、その主な原因について見ていきます。
尿道からの細菌進入
膀胱炎の原因で最も多いのが細菌感染による膀胱炎です。とくに尿道からの細菌侵入によって膀胱が細菌に感染し、炎症を起こしてしまうことが多くあります。
1番多い原因では大腸菌です。女性に膀胱炎が多い理由でもありますが肛門と尿道口の距離が近いため、トイレの後、お尻の拭き方が悪いと大腸菌が陰部周辺に残ってしまい繁殖し、結果として膀胱炎が引き起こされてしまいます。
次に多いのがクラジミアなどによる感染です。性行為のあとで粘膜が傷つく、適切な処置をしていないなどが理由で細菌の侵入を許し膀胱に感染してしまうことがあります。
免疫力低下による細菌感染
免疫力が低下していると膀胱内で細菌感染を引き起こすことがあります。この場合、生活習慣によるところが大きく、ストレスが溜まっている、寝不足である、栄養が充分に取れていないなどが挙げられます。
無理なダイエットなどで栄養のバランスが崩れていると免疫力が低下しやすく、膀胱炎になりやすくなってしまいます。
また、不規則な生活を送っていることで体にストレスが溜まり、免疫力が低下することも多く見られます。
寝不足である場合、体内リズムが狂ってしまうことから、体の各機能が正常に働かず、免疫力低下を招くことがあります。
トイレを我慢しすぎる
勉強中や仕事中など、トイレに行くことが難しいシーンもありますが、あまりに我慢しすぎていると膀胱炎の原因になります。
健康な状態であれば、体内に侵入した細菌などは、膀胱の免疫システムで排尿時に体外へと流されていく仕組みになっています。
しかし、体外に排出されるはずの細菌などが長時間にわたって留まってしまうことにより、膀胱炎の原因になってしまうことがあります。
男性の原因一覧
男性の場合、女性に比べると尿道が長いので、細菌に感染する機会も少ないと言えます。そのため、女性よりも発症することは少ないですが、それでも発症する可能性があります。
治療過程で感染する
病院で治療や手術を受けた際に、尿カテーテルなどの器具を介して膀胱に細菌が持ち込まれてしまうことがあります。
尿道炎・前立腺炎が原因で
男性特有の器官である前立腺や、尿道が炎症を起こし、その炎症が膀胱にまで達してしまうことがあります。
ストレスが原因のことも
これは、男性だけに言えることではないのですが、強いストレスを感じている時や長期にわたってストレスを感じていると免疫力や抵抗力が低下してしまい、膀胱炎を発症してしまうことがあります。
最後に
今回は、膀胱炎の原因について見てきました。最後に、「膀胱炎にならないためにはどうすればいいのか」を紹介しておきます。
女性の場合、陰部周辺を適度に清潔に保っておくこと、トイレに行くことを我慢しないことが肝心です。それとともに、生活習慣を見直して、規則正しい生活を送って行くことも重要になります。
また、男女問わず、自分に合ったストレス発散法を見つけることも大事なことです。自分の体を大切にして、免疫力・抵抗力の低下を防ぐことが膀胱炎予防に繋がっていきます。