
風邪といってもその症状はいろいろあります。せき、くしゃみ、のどの痛みやはれ、発熱、鼻水、鼻づまり、たん、嘔吐、下痢、筋肉痛、関節痛などなど。
すべての症状がでるわけではなく、主な症状はせきだったり、鼻水だったり、のどの痛みだったりとその時々によって違います。
薬局では多くの種類の「総合感冒薬」が市販されていますが、その時の症状にあわせて選ぶといいでしょう。今回は、数ある総合感冒薬の中からベンザブロックLプラスの効果や副作用について説明していきます。
目次
効果
ベンザブロックLプラスは、風邪の症状のうち、のどの痛みや発熱によく効きます。もちろん、その他の風邪の諸症状(鼻づまり、鼻水、せき、たん、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛みなど)の緩和にも有効です。
使用方法は、成人(15歳以上)は、1回2錠を1日3回、食後なるべく30分以内に水またはお湯で、かまずに服用します。15歳未満の人は服用できません。
また、小型のカプレットタイプの錠剤なので、飲みやすくなっています。6種類の有効成分がバランスよく働いて、症状を緩和します。以下にその有効成分を記載しておきます。
イブプロフェン
抗炎症作用と解熱・鎮痛作用によって、のどの痛みと発熱を改善します。
L-カルボシステイン
たんの粘りを薄めて、排出しやすくします。
塩酸プソイドエフェドリン
鼻の粘膜の充血をおさえて、鼻づまりを改善します。
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
抗ヒスタミン作用によって、鼻水やくしゃみをやわらげます。
ジヒドロコデインリン酸塩
せきの中枢に作用して、咳をしずめます。
無水カフェイン
中枢神経に作用して、頭痛をやわらげます。
副作用
ベンザブロックLプラスは、副作用がおこることは少ないお薬です。
副作用の可能性のある症状としては、発疹・発赤やかゆみなどの皮膚症状、吐き気・おう吐、食欲不振、胃部不快感などの消化器症状、めまい、動悸、息切れ、出血が止まりにくい、過度の体温低下などがあります。
ほとんどおこる可能性はありませんが、重篤な副作用として、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症、肝機能障害、腎障害、間質性肺炎、再生不良性貧血などがあります。
副作用の可能性がある症状があらわれたら、服用するのをやめて医師または薬剤師、登録販売者に相談してください。重篤な副作用を疑う症状の場合は、すぐに医師の診療を受けるようにしましょう。
まとめ
風邪はウイルスが原因でおこる感染症なので、残念ながら薬で治すことはできません。自身の免疫力が、風邪のウイルスをやっつけるまで待たなければなりません。
しかし、風邪によっておこっている症状を軽くすることはできます。症状にあったお薬をうまく使って、症状を軽くして体力の消耗を少なくしておけば、風邪を早く治すことができます。