ものもらいは、まぶたにできるものですが、基本的に「上まぶたにできるもの」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
ものもらいができる部位に下まぶたか上まぶたかは関係ありません。場合によってはまぶたの内側にものもらいができてしまうこともあります。
今回は、ものもらいが下まぶたにできた時の原因と治し方について紹介していきます。
そもそもものもらいの原因って?
ものもらいの原因は、細菌感染によるものがほとんどです。バイキンが目の周辺に感染することでものもらいになってしまいます。
枕カバーをあまり変えずにいると、バイキンに感染しやすくなってものもらいができてしまう、という話もあります。
また、細菌感染以外でも、上下まぶた周辺に存在しているマイボーム腺という分泌腺に老廃物などが詰まってしまい、引き起こされるものもらいもあります。
どちらが原因のものもらいでも、瞬きをしたときに違和感があったり痛みを感じるという症状で共通しています。
下まぶたのものもらいで多いのは?
下まぶたにものもらいができる場合、マイボーム腺が詰まっているケースが多くあります。
マイボーム腺が詰まってしまう原因には加齢による新陳代謝の低下や不規則な生活によるストレスなどがありますが、女性の場合は、メイクが原因でマイボーム腺が詰まってしまうこともあります。
このようなものもらいのことを「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と呼んでおり、症状が違和感がある程度であれば、自然治癒で問題ないことが多く、深刻に考える必要はありません。
ただし、きちんとした対処をしなければ、症状は悪化してしまいますし、詰まったものを除去するために切開手術をすることもあります。
生活が乱れがちだったり、メイクの落とし忘れが多かったりする場合は、生活習慣を正す、メイクを正しく落とすようにするなどの改善が必要になります。
霰粒腫の治し方は?
霰粒腫を治すための対処としては、温湿布を使用するのが一般的ですが、温タオルで目の周辺を温めても効果が期待できます。
詰まっている老廃物を取り除く方法は、新陳代謝を促してあげることが最善の方法です。
そのため、食事では血流を改善するようなものを食べるようにする、入浴ではしっかりと温まるようにするなどの対処法も有効です。
完治まで1ヶ月程度かかりますが、改善されていくうちに違和感なども解消されていくので、習慣付けの意味でもお勧めの方法です。
最後に
しかし、「たかがものもらい」と考えずに、違和感などがあるなら、眼科など病院で診断を受けることをお勧めします。
霰粒腫は硬いしこりのようなることも多いので、別の病気が原因だった場合は、これまで紹介した方法では意味ありません。医師による診断を受けて、適切な対処法を確認しておくことが重要です。
診断だけであれば、それほど費用もかかりませんし、違和感を我慢し続けて症状を悪化させてしまうよりは専門家のアドバイスを聞いたほうが確実と言えるでしょう。