肩こりや頭痛、吐き気といった症状が単体で襲ってきたときは、慌てずにそれぞれに対応した受診科目があります。しかし、肩こり・頭痛・吐き気が一度に生じたときには何科を受診するのが良いのでしょうか?
3つの症状を伴う病気は?
「肩こり・頭痛・吐き気」が、トリプルパンチで襲ってきた場合、高い確率で脳の病気であると考えられます。
代表的な病気だと、くも膜下出血や小脳出血、脳梗塞などが挙げられます。それぞれの病気について詳しく見ていきましょう。
くも膜下出血
くも膜下出血の主な症状は、前頭部から後頭部にかけての激しい痛み、吐き気に嘔吐、首から肩にかけてのこりが挙げられます。
くも膜下出血は前触れなく訪れることが多く、歩いていると突然痛みに襲われるというケースも珍しくありません。
小脳出血
小脳出血の主な症状は、歩くのが困難になるほどの目眩や頭痛、吐き気が挙げられます。小脳出血は脳出血と言われる病気の1つで、同時にさまざまな合併症を引き起こすことが多いものです。
脳出血と言われるものの中では、発症することは少ないですが、運動機能に関係している部位なので後遺症が心配される病気です。発症に気づいたら、何をさしおいても病院へ向かう必要があります。
脳梗塞
脳梗塞の主な症状は、意識障害・半身不随・言語障害・失語障害など様々です。もちろん、肩こり・頭痛・吐き気はデフォルトで表れるようです。
脳に関する病気でも深刻なものの1つで何らかの理由で脳の血流が低下し、脳細胞が壊死してしまう病気です。そのため、生命が助かっても後遺症に悩まされることが多い病気でもあります。
病院では何科を受診すべき?
肩こり・頭痛・吐き気がほぼ同時に襲ってきたならば、直ちに病院へ行って適切な処置を受けねばなりません。そのときに受診すべきは「脳神経外科」がベストでしょう。
脳に関するさまざまな病気への対応ノウハウを豊富に持っているので、診断を受けた後は、適切な受診科目へ手回しも行なってくれるでしょう。
脳に関する病気は、どれだけ早いうちに対応できるかが、その後の生活を決定づけてしまいます。
慣れない激しい頭痛にそれに伴う吐き気、さらに筋肉のこりを感じたら、周囲の人へ助けを求め、病院へ運んでもらいましょう。
最後に
今までの説明では、「3つの症状が現れたら」という前提で紹介してきましたが、3つの症状のうち2つでも同時に現れたならば決して油断することはできません。
まずは、「脳神経外科」へ行き、そこで問題がなければ、適切な受診科目を紹介してもらいましょう。
慢性的な肩こりや、頭痛になれてしまい、このような病気の信号を見逃してしまっては後悔してもしきれないと思います。
怪しいと思ったら、「専門家に頼る」ようにしましょう。その決断があなたの人生を左右します。