足の裏の痛みには様々な病気が潜んでいる可能性があります。中には足が関係している病気もありますが、何らかの病気のサインが潜んでいることもあります。足の裏が痛い原因を知ることで、治療や今後の予防ができます。詳しく見ていきましょう。
目次
足の裏について
足の裏について、普段はあまり考えることはありません。しかし、足の裏が痛くなると、体がだるくなる等体全体に影響が出てきます。
足は血液の循環に対して大きな役割を持っているため、「第二の心臓」と言われています。
心臓から足のつま先まで、足のつま先から心臓までの血液を送り返すポンプのような役割ですので、足の裏の構造は重要です。足には「3点アーチ(立つ、歩く、血液を心臓に送る)」呼ばれる役割があります。
3点アーチが体重を支えて、衝撃を吸収して体のバランスをとり、血液を心臓に送り返す働きをしています。このアーチが崩れると体重をうまく分散することができなくなり、足の裏が痛くなります。
病気が原因の場合
偏平足
8-10歳までに土踏まずができていない状態を指します。外で遊ぶことが少ないと偏平足になりやすいと言われます。
外反母趾
「母趾(足の親指)」が「外側(小指側)」に反った状態になることです。親指が変形すると、付け根の部分が内側に飛び出し「く」の字のようになります。足の裏の痛みの他にも腰痛・頭痛・肩こり・膝の痛みの原因になることがあります。
足底筋膜炎
足の裏の筋肉の膜が炎症を起こしている状態です。朝に起きた時の最初の一歩や、座っていてたった時、運動をする時の一歩目の着地に強い痛みが現れます。
定足筋膜の一部に小さな亀裂などが起る事で足の裏が痛みます。40-50歳以上の方やスポーツ選手や立ち仕事をする人に多く見られます。
また、足底筋膜炎について詳しく知りたいという方は下記の記事をご覧ください。
痛風
足の親指の付け根や、足の甲、足関節やアキレス腱の付け根などが腫れて痛くなりますが、初期症状で足の裏が痛くなることがあります。
足の裏は、尿酸結晶が溜まりやすいため、痛みが発生します。尿酸の数値が高くて、足の裏が痛い場合は痛風の可能性があります。
また、痛風について詳しく知りたいという方は下記のページをご覧ください。
魚の目
大人の足裏や足指に現れる病気です。直径5-7mmほどの硬いしこりができます。皮膚の中に食い込んだ芯が神経を圧迫するため、痛みが生じます。
サイズの合わない靴やハイヒール、先の細い靴、歩き方の癖足の冷え、糖尿病が主な原因です。
また、魚の目について詳しく知りたいという方は下記のページをご覧ください。
水虫
真菌(カビ)で感染する皮膚病です。原因菌のカビは白癬菌で、目に見えません。原因は、「白癬菌が何度もつく」ことと「高温多湿状態」の積み重ねです。温度が15度以上湿度が70%以上になると白癬菌ご急激に増えます。
また、水虫について詳しく知りたいという方は下記のページをご覧ください。
モートン病
足のアーチ構造が崩れて起こる神経障害の一種です。足の裏にしびれや痛みが見られ、坐骨神経痛に似てために間違われることもある病気です。
足裏の第2-3足指間か3-4足指間に起こりやすく、疼痛や痺れ、灼熱感などの症状が出ます。
糖尿病
高血糖が続くと手足の血行が悪くなって、壊疽が起こります。最悪の場合は切断することになります。
初期症状はわかりにくいですが、ぶつけたわけでもないのに足がピリピリ痛む、しびれや冷たくなると初期症状かもしれません。
また、糖尿病について詳しく知りたいという方は下記のページをご覧ください。
病気以外が原因の場合
筋肉疲労
運動不足の人が運動をすると、筋肉が急な運動の負担に耐えられなくなるため、炎症を起こして、足の裏が痛くなります。
また、履きなれない靴を履いたり、長時間歩いたり、立ち仕事や急慣れない運動をすると足の裏が痛くなることがあります。
予防法としてできるのは、筋肉は疲れると硬くなるので、運動前にストレッチをする事や、足を冷やさない事です。
加齢や体重の増加
加齢により筋肉が低下します。また、体重の増加で足に負担がかかります。予防法として、毎日の運動で筋肉をつけることや体重管理が必要になります。
最後に
今回は、足の裏の痛みの原因について見てきました。一概には言えませんが、いつも違う症状が出るのであったら自己判断せずに受診することをお勧めします。