肩こりで肩甲骨の辺りが痛むことがありますね。その痛みが、右肩のみだった場合、それは内臓の病気から来ている可能性もあります。今回は、肩甲骨の痛みが右肩に出る原因についてまとめます。
姿勢が原因の場合
いつも右肩ばかりでショルダーバッグやトートバックを持ったり、重い荷物を持ったりしている、右肘をつくことが多い、足を組んで座ることが多いなど、右側ばかりを使っていることが原因となることがあります。
こうすると左右の肩甲骨のバランスが崩れて、本来、肩甲骨がある場所からずれてしまい、筋肉や関節に負担をかけることで肩甲骨に痛みが生じます。肩甲骨が痛む原因のほとんどは、この姿勢の悪さが影響しています。
ストレスが原因の場合
右の肩甲骨は、神経と深く関係しているため、ストレスが原因となることもあります。過度のストレスが溜まっていくと常に体の臓器や器官をコントロールしている自律神経のバランスが崩れて、体にさまざまな不調をきたします。
自律神経からの信号を受け取った内臓が発する信号は、中枢神経を介して、常に筋肉に伝えられ、筋肉の緊張の程度を変えます。
自律神経には、激しい運動時や緊張・興奮時、仕事などストレスがかかっている時に優位に働き、心身を興奮状態にする交感神経と食事や入浴中、睡眠時などリラックスしている時に優位に働き、心身の疲れを回復させる副交感神経があります。
従って、ストレスが常にかかっていると交感神経が優位な状態が続き、筋肉は常に緊張状態となり、肩甲骨の痛みの原因となります。
胃腸が原因の場合
下痢や便秘、さらには、胃炎や消化性潰瘍、胃がんなど、胃腸の調子が悪い場合、肩甲骨に痛みが生じることがあります。肩甲骨の痛みと共に背中の痛みもある場合は要注意です。
肝臓が原因の場合
連日のアルコール摂取や薬を服用しているなど、肝臓を酷使し、疲労してくると右肩甲骨の下辺りに痛みが生じます。
また、肝炎や肝臓がんなど肝臓の病気である可能性もあるため、右肩甲骨の下辺りにコリや痛み、腫れなどが見られ、体のだるさも伴うようであれば、一度、医師の診察を受けましょう。
胆のうが原因の場合
胆のうは、肝臓から分泌された胆汁を貯蔵して、食べ物が十二指腸に入ってくると脂肪分を消化するために胆汁を出す働きをしている臓器です。
この胆のうに結石ができると、胆石症を発症し、右肩から右肩甲骨にかけて痛みが生じます。右肩甲骨の痛みと共に、胸部やみぞおち辺りにも痛みがある場合は、胆石症である可能性が高くなります。
まとめ
右肩甲骨の痛みの原因は、姿勢の悪さが影響していることが多いですが、胃腸や肝臓、胆のうといった内臓の疾患を反映していることもあります。
痛みに左右差がある場合は、注意が必要です。ストレッチなどを試みても痛みが続くようであれば、 一度、医師の診察を受けるのがよいですね。