冬になると鼻の奥がツーンと痛むことありませんか?これは空気が乾燥しているせいで、鼻の奥に痛みを感じます。ここでは、鼻の奥が乾燥して痛いときの原因と対策についてまとめていきたいと思います。
原因
体外は、皮膚で出来ていますが、体内は常に水分が保たれるように粘膜に保護されています。この粘膜が乾燥すると、人の神経は過敏になります。
つまり、鼻から冷たい乾燥した空気が入ってくると鼻の粘膜の水分が取られてしまいます。過敏になった神経は冷たさも伴い、痛みを生じます。
これを「ドライノーズ(鼻)」と言い、よく耳にする「ドライアイ(目)」や「ドライマウス(口)」などと同じような状態を指します。
また、点鼻薬の使い過ぎでドライノーズになっている可能性もあります。点鼻薬とは鼻水の分泌をおさえる効果があります。
適切に使えば問題ありません。しかし点鼻薬には依存性があり、鼻水が沢山出るので回数制限を無視して使用し続ける方もいます。すると本来の鼻水分泌が抑えられてしまい自ら乾燥してしまいます。
また人間の体は歳をとるにつれて、乾燥が進みます。肌が乾燥していくように、鼻の粘膜も退化していきます。老化によるものなので、根本的な治療はありません。しかし普段の日常生活で乾燥を防ぐことは出来ます。また耳鼻科に相談してみるのもいいかもしれません。
対策
鼻の奥が乾燥してしまっている場合には、どのような対策をするのが良いのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
マスクを正しく装着する
マスクをすることによって、口から出てくる水分が空気を通して鼻の中へ入ってくるので、直接乾燥した空気が鼻の中に入るのを防いでくれます。また、マフラーや手で鼻や口を覆うと同じ効果が得られます。
鼻うがい
鼻の中を生理食塩水で洗うことです。スポイトやスプレーなどで吹きかけるのも効果があります。
生理食塩水とは体内の塩分濃度と同じなので、通常鼻の中に真水を入れると痛みますが、生理食塩水だと全く痛くありません。体内と同じ成分の水分なので、体に害もなくおすすめです。
また、鼻うがいについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
湿度を適度に保つ
湿度は50〜60%が適切だとされています。加湿器をつけたり、濡らしたバスタオルを部屋に干しておくだけで効果があります。また、湿度が60%以上になってしまうとカビやダニの繁殖力が高まるので注意してください。
点鼻薬を正しく使用する
点鼻薬を医師に処方してもらっている方は、薬剤師に正しい使い方を説明してもらうようにしましょう。また症状がひどい場合は、使える回数が増える点鼻薬もあります。薬剤師に確認してみてください。
まとめ
いかがでしたか?鼻の粘膜は保湿が大事です。ドライノーズは病気といっても自分で防ぐことが出来るものが多いです。
鼻粘膜を保護することによって、風邪の予防になりメリットも沢山あります。自分で出来ることを行ってみて、鼻が痛む回数が少しでも減ることを祈っています。