日常の行動やスポーツをしていて突き指をしてしまったという経験は誰にでも一度はあるのではないかと思います。
不意に起こる突き指ですが大した事はないだろうと、きちんと対処していないと症状が長引いたり、実は骨折だった・・・という可能性もあります。
ここでは、案外見分けがつきにくい突き指と骨折の症状の違いなどについて見ていきたいと思います。
内出血の場所や腫れに注目!
突き指をしたとき、内出血がよく見られます。突き指をしたときの衝撃で皮下組織などが損傷するため、内出血が起こります。内出血の状態が、関節以外の部分に現れ腫れているようであれば、骨折の可能性があります。
指が変形していることも!
骨折と突き指が目で見てすぐわかる違いは指の変形です。指が通常とは違う方向に曲がっていたり、指がガタガタになっている時は骨折以外にも脱臼や人体の損傷も考えられます。
突き指とは違った重症感がありますし、しっかりとした治療を受けないでいると後遺症が残る事もありますので、急いで病院へ行きましょう。指の先だけが折れ曲がった状態になり、伸ばそうとしても伸びない時は突き指でなく、骨折を疑います。
痛みが弱い場合もあり、骨折と思わずに放置してしまうと骨が本来の位置とは違った位置でくっついてしまい、元通りに動かせなくなるので注意が必要です。
チェックすべきポイントや応急処置は?
突き指をしたとき無理しない程度に軽く左右に旋回させて、動かすことが出来るか、動かない指がないか確認してみます。その際に激痛が走ったりグラグラしているような場合は骨折が疑われます。
指が動かないように固定し急いで病院へ行きましょう。固定するものは身近にあるもので構いませんので、動かないようにするのが大事な事です。
突き指をした時、最初に強い痛みがあっても徐々に緩和していくことがほとんどで、冷やしたり安静にする事で痛みや腫れはひいてきます。
しかし、痛みや腫れが引かず何週間も続き却って増していくような時は骨折や靭帯の損傷などの重症な状態である可能性があります。痛みだけで、他の症状がないから・・・と放置せずに早急に病院で治療を受ける必要があります。
突き指の応急処置はまず冷やす事です。冷やす事で炎症や痛みを和らげ内出血がひろがるのを防ぐ効果が期待できますので初期段階での大事な処置となります。
骨折の場合も治療の初期段階、応急処置は突き指と同様で、直ぐに冷やす事が重要です。急速に冷やす事で効果がありますので、ビニール袋などに入れ氷でしっかり冷やします。冷やす時間は20分までにして冷やしすぎないように気をつけます。
また、冷やしていて冷たすぎる時はタオル等を間に挟むと良いでしょう。その後、添え木などで固定して早急に病院を受診しましょう。
まとめ
骨折と突き指の見分け方は、まず腫れの色や大きさなどの状況、痛みの現れ方が目安となります。この両者の違いについてきちんと把握しておくことは早く治療を受け患部に負荷をかける時間を短くし、治癒が長引いたり後遺症が残ることを防ぐ事に繋がります。