鼻の中にかさぶたができると、ついつい取ってしまいがちです。ですが、取ったら取ったで、また出血しかせぶたができるという悪循環になる場合がほとんどです。ここでは、鼻の中の原因と対処法について紹介していきます。
粘膜が弱まるのが原因?
鼻の中には微小な血管なども集中しています。また、鼻の中は粘膜ですので、非常にデリケートなものです。体質的に粘膜が弱いという人は、鼻の中にかさぶたができることが多いようです。
さらに「ドライノーズ」になっていることも考えられます。ドライノーズとは、空気の乾燥などによって鼻の中の粘膜が弱まり、傷つきやすい状態になっていることです。
病気というわけではありませんので、とくに病院などへ行く必要はありませんが、あまりに状態が良くならない場合は、通院の必要が出てくるでしょう。
対処法は?
ドライノーズなどにより鼻の中の粘膜が弱まっているなら、マスクを着用するなどで、鼻の中の湿度を保つ必要があります。また、点鼻薬などで潤いを与える方法もあります。
しかし、一番効果的なのは、綿棒などで軟膏を鼻の中に塗ることです。人気なのは「ドルマイシン軟膏」で、これを使うとあっという間に治ったという声が多く聞かれます。
中にはオロナイン軟膏を使って治すという人もいるようですが、体質に合う合わないがありますので、使用には充分に注意してください。
また、軟膏を塗るときは必ず綿棒を使うようにしましょう。素手などで軟膏を塗る人もいますが、爪で粘膜を傷つける恐れがあります。
そうなると症状を悪化させることにしかなりませんし、素手の場合、雑菌などを鼻の粘膜に直接こすりつけかねません。以上の理由から、鼻の中に薬を塗るときは必ず綿棒を使用しましょう。
治すには忍耐力をつけましょう!
鼻の中にできたかさぶたを完全に治したいなら、忍耐力が要求されます。
ムズムズして落ち着かないので、無意識に触ってしまうこともありますし、あまりの落ち着かなさに「外側から触れば問題ない」と考え、何かと触ってしまうことがあります。
ですが、かさぶたができている状態では鼻の粘膜は非常にデリケートな状態になっているので、軟膏などの薬を塗ったとしても鼻を触るのを我慢しなければなりません。
この試練は数日で乗り越えられるはずです。下手に触っていると、数ヶ月にわたって我慢しなければならなくなります。
まとめ
粘膜系は体質以外にも生活習慣の乱れやストレスで弱まることが知られています。予防のためには生活リズムを整え、できる限りストレスを溜めないようにすることが肝心です。
また、季節柄、空気が乾燥しやすいならば、加湿器やマスクを使って粘膜の潤いを保つようにしましょう。点鼻薬の中には、鼻炎対策だけではなく、潤いを与えるものも販売されています。
鼻の粘膜を保護するためには「鼻うがい」も有効ですが、苦手な方は点鼻薬などで代用するのも良いのではないでしょうか