歯茎の色、見られていないようで見られています。とくに明らかに色が違うと心配になりますよね。歯茎の変色は実に様々な原因が考えられます。生活習慣の改善から早期に診療が必要なものまで紹介します。
目次
白くなる原因
歯茎が白くなる原因には、以下のようなものがあります。
血行不良によるもの
この場合、実は体内にほかの症状がでている可能性もあります。(血行不良によって起こる症状はたくさんあります)
歯茎の血行不良に関しては、やわらかいハブラシである程度刺激することで血流がよくなり改善されます。もし長期化している場合は別の病気の可能性があるため診療をすすめます。
口腔カンジタ症によるもの
症状としては白いコケのような膜ができます。取ろうとすると出血する場合もあるので触らないこと。
この病気は感染症の一種ですが、血液疾患や糖尿病の人、免疫抑制剤や抗菌剤を服薬している人に時たまみられる病気で、健康な人がかかることは滅多にありません。心当たりがないひとは早急に歯科を受診しましょう。
歯周病によるもの
これは歯周病により菌が歯茎全体にわたることで全体的に白く腫れ上がる可能性があります。どうも歯肉全体が晴れ上がっているな、と思ったら歯周病を疑いましょう。
歯肉癌によるもの
これは痛みがなく長期化した場合に発覚することが多いです。また癌に限らず改善が見られない場合はすぐに受診しましょう。
黒くなる原因
逆に黒くなる原因は以下の通りになります。
血行不良によるもの
基本的には血行不良の場合。歯茎が黒くなる人が一般的に多いと言われています。原理としては目の下にできるクマとおなじです。
原因は睡眠不足やストレスなど生活環境による場合がほとんどです。歯茎が明らかに黒かったら「あ、疲れてるんだな」と生活改善のきっかけのためのサインと思うのが望ましいです。
歯周病によるもの
ただ歯周病で歯が黒くなっている状態はかなり症状が進んでいます。その前にうっ血や白く腫れる症状があるはずなので、心当たりのある人はすぐ歯科を受診しましょう。
タバコの色素沈着によるもの
ニコチンやタールが歯茎そのものに沈着すること、また、メラニン色素細胞が歯茎を刺激から守るために活性化することにより歯茎が黒ずむが原因とされています。
喫煙がビタミンCを破壊する(ビタミンCにはメラニンを抑制する働きがある)こととタールに含まれる血流収縮効果が黒ずみを生んでしまうのです。
まとめ
こうしてみると、白くなるにしても黒くなるにしても、共通した病気が意外と多いことがわかります。逆にいえば正常でない場合は同じ病気の可能性がたかいと言うことになります。歯周病などは早期に治療がひつようなため、一度歯科を受信してみましょう。