爪は通常光沢を帯びたピンク色ですが外因物質、薬、ケガ、病気など色々な原因でその色味が変化します。その爪の色が黒かったりすると、ちょっと驚くかもしれません。
爪が黒く変色する病気はいくつかあります。放っておいていいものもありますが、深刻な病気が原因になっている場合もあり、注意が必要なものも少なくありません。
ここでは、爪が黒い時に考えられる病気について調べてみたいと思います。
目次
爪が黒いときに考えられる原因や病気
原因1.ほくろ
爪が黒く変色していても放っておいても消えていくものとして挙げられるものとして、例えば爪の「ほくろ」があります。「ほくろ」は爪が伸びる時に一緒に移動してやがてなくなります。
原因2.血豆
また足の指などはぶつけたり、きつい靴で締め付けたりした時に出来る血豆は小さいものだと一か月ほどで治っていきます。
原因3.メラノーマ
爪が黒くなる時に考えられる病気には「メラノーマ(悪性黒色腫)」があります。メラノーマとは皮膚がんのひとつで、周りの臓器やリンパ腺に転移しやすく、爪に出来るものは「末端黒子型黒色腫」と言います。
爪が真っ黒になる事もありますが、縦に一本筋が入ったような現れ方もあります。心配のない黒い縦線もありますが、メラノーマの場合はその筋が段々と太くなっていき、やがて爪全体が黒くなります。
原因4.アジソン病
足の指の爪に黒い筋が現れたら「アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)」が疑われます。副腎皮質の機能低下が起こり、副腎皮質ホルモンの分泌に異状が起きる病気です。
食欲不振や慢性疲労、低血圧、低血糖、爪以外の身体の別の部分に色素沈着が起きます。
原因5.ボーエン病
爪の側縁が黒っぽく筋状に変色したら「ボーエン病」の可能性があります。これは皮膚や粘膜にできる癌の一種です。爪の両脇の皮膚にささくれや角化が見られるという特徴があります。早期に治療を始め癌組織が深部までいかないようにする必要があります。
原因6.糖尿病
糖尿病などの全身疾患でも爪が黒く変色する事があります。変色の他に爪がボロボロになったり横向きに溝や線が現れたり巻き爪になるなど様々な症状が出ます。爪の変色は黄色、灰色、黒色など分かれますが、黒色になっていると糖尿病が進行している状態である事が考えられます。
原因7.閉塞性動脈硬化症
「閉塞性動脈硬化症」は手足の血管の動脈硬化によっておこる病気ですが症状の一つに爪が黒く変色する事があります。血液の循環が悪くなり栄養分が末端まで行き届いていない状態ですので、早急に病院での治療が必要です。
まとめ
爪は健康のバロメーターです。毎日観察していると、黒い斑点や筋が出来たり爪全体が変色したりするとすぐに気づくことができます。
もし、爪の斑点が動かなかったり、斑点や筋が消えず肥大するような傾向にある時は悪性の病気の可能性がありますので早い時期に皮膚科を受診するようにしましょう。