モロヘイヤという野菜を聞いたことはありますか?栄養価の高い野菜で、味もおいしい野菜です。このモロヘイヤという野菜、実は日本で簡単に栽培が可能です。ここでは、モロヘイヤの栽培方法や育て方についてご紹介いたします。
モロヘイヤとは
モロヘイヤはエジプトが原産国といわれており、砂漠地帯でも栽培が可能な野菜です。一方日本のような高温多湿の地域でも栽培ができるものです。栄養価の高い野菜で、エジプトでは「王家の野菜」と呼ばれております。
具体的な栄養素はカロテン、ビタミンB群、C、E、カルシウム、鉄、ムチンなどのビタミン類やミネラル類が豊富に含まれています。
ムチンはねばねばとした性質をもっており、胃腸などの粘膜を保護し、腎臓や肝臓の機能を高める働きがあります日本でもよく知られています。
そんな栄養満点のモロヘイヤですが、部位によっては毒が含まれているので注意が必要です。モロヘイヤの毒については、こちらの記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
モロヘイヤの栽培方法
次に栽培方法を紹介します。
栽培に適した時期や気温は?
モロヘイヤはエジプトでも栽培できるような高温性であるため、霜や低音に対してはきわめて弱いです。日本で栽培する際も同様で暖かい時期に栽培する必要があります。
苗作りのための種まきの時期は4月~6月で、25~30℃の気温でよく育ちます。
本葉が5~6枚くらいになったら、苗を土に植え替えましょう。株と株の間は40cmくらいの間隔を取ってください。植え替えを行ってから20日ほど経過したら、2週間おきを目安に追肥が必要になります。
水は毎日あげなくてもOK!摘芯も忘れずに!
水については湿気に弱い作物であるため、毎日あげる必要はなく、乾いてきたら水をあげることで十分です。背丈が30cmくらいになったら、「摘芯(てきしん)」を行いましょう。
摘芯とは、枝やつるの先端のことを「芯」と呼びますが、この芽先を摘み取ることです。成育がさかんな芽先を摘み取ることで、側枝の発生を促すことができます。
要は縦に成長させるのではなく、たくさんの葉をつけて横に成長させることで、収穫量を増やすことができるんです。
成長すれば、いつでも収穫できます!
その後、背丈が50cmほどに成長したら収穫が可能です。先端から15cmほどを切り取って収穫しましょう。
あとは伸びるたびに収穫が可能です。害虫としてはコガネムシやハダニなどがよってきますが、これらの虫は大きな害があるものではないため、特に害虫対策をする必要はありません。
栽培から収穫までのイメージですが、4~6月に種植え、6月中旬~8月初旬に植え付け、8月~10月末までが収穫というものです。
まとめ
このようにモロヘイヤは害虫対策が不要であり、水やりも頻繁に行う必要がないというように手入れが非常に楽であること、含まれている栄養素が非常に豊富であることから健康食品と言えます。
野菜を栽培したことがない人でも簡単にできますので、オススメの野菜です。ただし、毒が含まれている部分もあるので、注意して食べるようにしてください。