ふと、窓枠が目に入ったときに黒ずんでいて驚いたなんて経験のある方はいませんか?この黒ずみの原因、実はカビなんです。
しかも、汚いだけならまだしも、体にも影響が出ることもあるんです。今回は、そんな窓のカビが病気の原因になることがあるのかやその対処法についてまとめていきたいと思います。
目次
窓のカビの原因は?
結露のせい?
窓のカビの原因と言われているのが、結露です。「結露って何?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。簡単に説明すると、夏に冷たい飲み物の入ったグラスの周りに水滴がつく、あの現象のことです。
ちょっと難しい言葉を持ち出すと、空気には「飽和水蒸気量(一定の空気に含むことのできる水分の量)」というものがありまして、温度差などでこの量が変化すると、空気中の水蒸気が水滴に変わってしまうんです。これが窓やサッシの部分に溜まることでカビが発生してしまうことがあります。
いつ頃に発生しやすいの?
まず、結露が発生しやすい冬場(11〜1月頃)には要注意です。また、梅雨の時期も湿気がたまりやすいので注意するようにしてください。
さらに、カビが発生しやすい条件に、
- 湿度70%以上
- 温度は20〜30度
- 汚れている(繊維やホコリなどのゴミが落ちている)
というものがあります。ですので、カビが発生しやすい時期には、この条件、特に湿度に気をつけるようにしてみましょう。
どんな種類のカビが発生するの?
窓に発生するとされているのは、「クロドスポリウム」というカビです。通称「クロカビ」と呼ばれているように黒色をしていて、窓以外にもお風呂場などに発生することがあります。そして、ときに健康被害を引き起こすこともあります。
アレルギー症状を引き起こすことも!?
さて、先ほど登場したクロドスポリウム、通称・クロカビですが、体内に吸収されることで、アレルギー症状を引き起こすことがあります。
具体的な病名としては、アレルギー性鼻炎や気管支喘息が有名でしょうか。それぞれの病気についても簡単に見ておきましょう。
アレルギー性鼻炎
なんらかの「アレルゲン(アレルギー症状を引き起こす物質)」が原因となり、発症します。主な症状には、鼻水や鼻づまり、くしゃみといったものが挙げられます。
毎年、春先になると話題にあがる花粉症もアレルギー性鼻炎の一種なので、花粉症と同じ症状をイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。
また、アレルギー性鼻炎についての詳しい情報は下記のページをご参照ください。
気管支喘息
アレルギー性鼻炎が鼻にカビが入ってしまうことで発症するのに対して、こちらはカビが喉(気管支)に入ることで引き起こされます。主な症状には、咳や喘鳴、呼吸困難といったものが挙げられます。
また、気管支喘息についての詳しい情報は下記のページをご参照ください。
窓のカビをきれいに掃除するには?
以上のように健康被害を引き起こすこともある窓のカビですが、どのように掃除するのがよいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
用意するもの
- 洗剤
- エタノール
- 雑巾2〜3枚
- マスク
- ゴム手袋
- メガネやゴーグルなど
洗剤は、家庭用中性洗剤を使いましょう。もし、なければ台所・食器用洗剤を薄めて使っても問題ありません。また、スプレータイプのものを使うようにしてください。
また、消毒用エタノールはスプレーボトルに入れて使うようにしてください。もし、無水エタノールを使う場合は、「エタノール:水=8:2」に薄めて使いましょう。また、エタノール使用時には、以下の点に注意してください。
- 火の近くでは使わない
- 換気をしながら作業する
- 有毒ガスが発生するため塩素系漂白剤と同時には使わない
- 変色の危険性があるため少しずつ使用する
やり方
- カビが気になる部分に洗剤を吹き付けます。
- そのまま5分ほど放置します。
- 濡らした雑巾で拭き取ります。
- 拭いた後が乾いたら、除菌のためにエタノールを吹きかけます。
1度だけでは、きれいにならないこともありますので、きれいになるまで何度か繰り返して行うようにしましょう。また、掃除をする際には、誤ってカビを吸い込んでしまわないように注意してください。
窓のゴムパッキン部分をきれいにしたときには、画像のようなゴムパッキン専用のカビ取り剤を使用するとよりきれいにすることができます。
また、文字だけでは分かりにくい部分もあるかと思います。Youtubeなどで「窓 カビ」で検索すれば、動画で掃除方法を見ることもできますので、ぜひ参考にしてみてください。(下の動画もその1つです。)
まとめ
今回は窓のカビについて見てきましたが、どんなカビにも通じる対策として、
- 乾燥
- 低温
- 清潔
という3つがあります。
特に乾燥と清潔は、除湿機を使ったり、こまめに掃除機をかけたりと少し気をつけるだけでOKですので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいね。