毎年、約20人前後の死亡事故が発生する危険生物スズメバチ。行動が最も活発化するのは夏から秋にかけてです。行楽が多くなる季節だからこそ、今知っておきましょう。
万が一、スズメバチに刺されてしまったらどうすればいいのでしょうか?ここでは、その対処法や応急処置をご紹介致します。
目次
もし、刺されてしまったら?
まず、パニックにならないように、落ち着いて身体を低くし、その場からゆっくり離れるようにします。周りに他のスズメバチがいる可能性があります。
手で振り払う、大声を出して騒ぐなどの行動は、スズメバチを余計に興奮させてしまいます。絶対に刺激をしないようにしましょう。
自分でできる処置とは?
危険な場所から離れることができたら、一刻も早く病院に行きます。すぐに救急車を呼んで待機します。待機中は、傷口を冷たい水で洗い流し、毒を絞り出すのが効果的です。
その際、毒針を手で抜き取る、口で吸い出すなどはしてはいけません。無理はせず、病院で適切な処置をしてもらいましょう。
アナフィラキシーショックの発症
以前にも、スズメバチに刺された経験のある人や、アレルギーを持っている人は死亡してしまう可能性もあります。
痙攣や嘔吐などの症状が出た場合は、ショック状態となり、大変危険です。一刻も早く病院で処置を受けるようにして下さい。
刺されないために予防できることは?
山へ行くときは白系の服装を心掛けます。スズメバチは黒や赤に対して襲いかかる傾向にあります。また、肌の露出を少なくするため、長袖や長ズボン、帽子を被りましょう。
また、香水などの匂いの強いものはつけてしまうとスズメバチを刺激してしまいます。特に山登りの際は、控えましょう。
山へ行くときは、周りの音をよく聞く
スズメバチは、攻撃を開始する前に「カチ、カチ」といった警告音を出します。その音が聞こえたら、ゆっくり身体を低くしてその場から離れます。
音楽を聴きながらだと、警告音を聞き逃してしまう可能性があります。特に、山に行くときには気を付けるようにしましょう。
普段からできること
簡単なことですが、画像のような殺虫剤を準備しておくのが良いでしょう。危険なのは山だけではありません。スズメバチは住宅地でも軒下などに巣を作ることもあります。
山でも家の中でも、殺虫剤を準備しておけば、いざというとき身を守ることができます。噴射距離が長いタイプの物が安心です。虫除けスプレーはスズメバチには効果的がないので気をつけましょう。
窓を開けっ放しにしない
これは筆者の体験談ですが、風が気持ち良いからと窓を開けっぱなしにしていたら、網戸に大きなスズメバチがとまっていました。あの存在感は本当に息を飲むものがあります。
しばらく恐ろしくてその部屋には近寄れませんでした。部屋の空気を入れ替えるときは、必ず網戸を閉めておくようにしましょう。網戸のないタイプの窓の場合は、簾などを窓に下げておけばスズメバチ以外の虫の侵入も防ぐことができます。
まとめ
なにより、落ち着いて行動することが被害の拡大を防ぐことができます。また普段の生活から、こまめに家の周りを点検し、スズメバチが巣を作っていないか確認するなどの心掛けが大事です。
これから暑くなって、楽しいイベントがたくさん増える季節だからこそ痛い思いをせずに、思いっきり日本の夏を満喫していきましょう!