頭にシラミが寄生するなんて昔の話でしょ?なんて考えている人はいませんか?シラミの種類は実に500種類はいると考えられており、その中で人に寄生するシラミはアタマジラミを含めて3種類ほどいます。
そしてアタマジラミは昔の話ではなく、今でも一定数の子供が寄生されていると言われています。どのような症状がでるのか、治療法と併せて紹介していきましょう。
アタマジラミの原因
アタマジラミは高温多湿を苦手としているので、寄生されるとすれば、空気が乾燥し始める秋や冬のことが多いです。
しかし、寄生されていることに気づかなければ、年中激しい痒みに悩まされることになりますし、痒みに耐えられず引っ掻いてしまうことで皮膚炎を引き起こすこともあります。
アタマジラミは髪の毛同士が触れ合うことで、感染を拡大させていきます。
アタマジラミの症状
アタマジラミに感染されたとき、まず非常に激しい痒みが症状として表れます。また、髪の毛をよく見ていくと、白いつぶつぶがくっついて見えることもあります。
一瞬、フケなどと勘違いしそうですが、フケとは違ってちょっとやそっとでは「落ちない」のが特徴です。
また卵の段階では寄生に気づきにくいこともあります。症状が出てから寄生に気づくということも珍しくありません。症状のうち気をつけたいのは二次症状です。
アタマジラミの痒みは耐え難いもので、とくに子供の場合は、どうしても引っ掻いて皮膚に傷をつけてしまうことがあります。そうなると皮膚炎をはじめとした二次症状にもかかってしまいます。
アタマジラミの治療法
アタマジラミの確たる治療方法は実は存在していません。このように書くと驚き不安に駆られるかも知れません。
昔はどのように対処していたかと言えば、粉末状の殺虫剤を頭に振りかけるという、現在では信じられない方法が取られていました。
相手が寄生虫なので殺虫剤を使用するのは合理的ですが、人体への影響は分かりません。
現在では、病院から薬用シャンプーと櫛が処方され、それを活用して治療を進めていくことが基本となります。アタマジラミには、スミスリンシャンプーという薬用シャンプーが処方されます。
これを適切に使用して、櫛でしっかりと梳いてあげることでシャンプーで退治したアタマジラミを落としてやることができます。
まとめ
アタマジラミは非常に強硬に髪の毛にしがみついていますから、普通に先発しただけでは落ちませんし、割りと生命力も強いので、専用シャンプーを使ったほうが早めに治療ができますが、市販シャンプーや櫛でも対処はできます。ただし、非常に長い期間がかかることは覚悟しておきましょう。