あまり注目はされていないものの、ここ最近で増加傾向にあるものにアタマジラミがあります。昔の日本ではアタマジラミに感染するのも珍しくはありませんでした。
昔と今では衛生観念も非常に違い、現在の方が非常に清潔に保たれていることが多いのですが、アタマジラミに関する知識を持っている人が少なくなってしまったことから、増加しつつあるのではないかとも言われています。
アタマジラミに感染したときには、どのように対応したら良いのでしょうか。
アタマジラミは子供が多い
アタマジラミに感染するのは圧倒的に子供が多いです。これは今も昔も変わりません。アタマジラミは人に寄生するシラミの一種でその名の通り、頭、とくに髪の毛に寄生します。
アタマジラミに感染すると、非常に激しい痒みを伴い、その痒みに耐え切れず引っ掻いてしまうことで皮膚炎などの二次症状を伴うのが特徴です。
アタマジラミの感染経路は、直接接触以外はありません。子供の場合、頭を擦りつけあったりして遊ぶこともありますので感染しやすい傾向にあります。
大人の場合では、携帯電話のカメラで撮影するときに髪の毛が触れ合うことで感染が拡大することもあるようです。
アタマジラミに感染したらどこへ行くか
アタマジラミに感染したと思ったら、皮膚科で相談するようにしましょう。このときアタマジラミだと診断されると、薬用シャンプーと櫛が処方されます。
薬用シャンプーはスミスリンシャンプーと呼ばれており、アタマジラミを退治するための成分が含まれています。
ぬるま湯で頭を濡らしてしっかりと泡立てて5分以上放置してからしっかりとシャンプーを流していき髪の毛を乾かしたら、櫛で梳いてしっかりとアタマジラミを落としてやります。
落としてアタマジラミは掃除機などで吸い込んでしまえば問題ありません。アタマジラミの食料は人間の血液ですから、それが補給されないと2-3日で死滅していきます。
自分で対処することはできるか
実のところ、アタマジラミの感染を完全に防止する方法や治療方法は確立されているわけではありません。アタマジラミに感染した場合、最も早く治療できる方法は、丸坊主にしてしまうことです。
髪の毛に寄生する虫ですから、寄生場所を無くしてしまえばその症状をすぐに抑えられます。またはできる限り、髪の毛を短くしておくことが個人でできる対処方法です。
薬用シャンプーを使用しなくても治療をしていくことはできますが、病院で処方されるシャンプーを使えば、1週間から2週間ほどで完治するものが1ヶ月から数ヶ月はかかるので、その点を覚悟しておけば、自分での対処もできます。
まとめ
アタマジラミの疑いを持ったら、皮膚科などの医療機関で相談して適切な処置を受けることをお勧めします。
アタマジラミの痒みは例えるならば、常に蚊に刺されている状態なので、痛みに近い痒みになることもあります。また感染者の多くは子供ですから、早めに対処してあげるほうが良いでしょう。