毛虫は種類によって、好みの植物が違います。例えば、以前にこのサイトで紹介したチャドクガの場合はツバキ科の植物を好み傾向があります。さて、今回はそんな毛虫に好まれる植物の中でも桜の木に発生する毛虫についてまとめていきたいと思います。
桜の木に群がるのは?
桜の木を好んで捕食する毛虫には、イラガやクロシタアオイラガといった種の毛虫がいます。
イラガ
地域によっては「電気虫(デンキムシ)」と呼ばれているように、触ってしまうと感電したときのような激しい痛みが生じます。
刺されたときの症状としては、皮膚に水疱状の炎症が生じ、1時間ほど激しい痛みが続きます。また、かゆみは1週間ほど続く場合があります。
症状が軽い場合は市販薬などで対処可能ですが、ひどい症状が続く場合や毛が目に入ってしまった場合には、病院に行って、しっかりと診てもらうようにしてください。
クロシタアオイラガ
名前にイラガと入っているようにイラガ科の蛾の1種になります。刺されたときの特徴としては、イラガと同じですが、イラガよりも症状が長引く場合があります。
発生する時期は?
イラガの場合は7〜8月頃と10月頃、クロシタアオイラガの場合は6〜7月頃と8〜9月頃に発生することが多いです。ですので、2種類が同時に発生する可能性のある7月頃には要注意です。
駆除方法は?
毛虫を駆除する場合には、専用の殺虫剤を使用するのが一番効果的です。特に毛虫の場合、抜けた毛にも毒が残っていることがあるので、画像のような毛まで固めるタイプの殺虫剤を利用しましょう。
また、手元に殺虫剤がないというときには、60度以上の熱湯をかけるようにしてください。(毛虫の毒はタンパク質が主成分なので、熱することで無毒化することができます。)
ただし、お湯をかけたからといって素手で触ったりはせず、箒やガムテープ、厚手のゴム手袋などを上手く使って処理するようにしてください。
もし、刺されてしまったら?
もし、毛虫に刺されてしまったら、まずはガムテープやセロハンテープなどを使って、毛を抜くようにしましょう。
ある程度毛が除去できら、流水で洗い流し、冷やした後で、虫刺され専用の軟膏などを塗るようにしてください。(画像はムヒアルファEXという軟膏になります。)
また、症状がひどい場合には、皮膚科を受診するようにしてください。
まとめ
桜の木にはイラガ科の毛虫が発生しやすくなっています。もし、いるのを見つけても素手で触ったりはしないで、殺虫剤や熱湯で動きを封じた後で、箒やガムテープなどを使って処理するようにしてください。