仕事上のストレスや私生活でのトラブル、不規則な生活などは不眠症へと繋がります。またうつ病や精神的な病気があると寝つきが悪くなったり、病気が原因の痛みなども不眠症を引き起こす原因のひとつとなります。
日常生活において睡眠は神経のバランスを整えるのに大切なことで、夜間に眠れないと身体の各所にさまざまな症状が生じてきます。
今回は、寝つきを良くするエバミールの効果や副作用について解説します。
効果
エバミールはロルメタゼパムを有効成分とする睡眠導入剤の薬剤で、主に不眠症の治療に用いられる薬剤です。
強いストレスや緊張、不安感などがあると寝つきが悪くなり睡眠不足に陥ります。エバミールは有効成分が脳の神経受容体に作用して脳の興奮を抑え神経を鎮めることで寝つきを良くしてくれる効果が得られます。
一時的な不眠症や寝つきが悪い時などに用いれ、持続時間が短く効果に優れた薬剤です。
通常、成人に対して1回1〜2mgを就寝前に内服するようにします。また年齢、症状により適宜増減しますが、高齢者には1回2mgを超えないように内服するように指導するようにして下さい。
不眠症の治療に用いる場合は、就寝の直前に内服させますが、内服後就寝した後に、一時的に起きて仕事等をする可能性があるときは内服させないようにして下さい。
副作用
比較的、安全性に優れた薬剤なので副作用は少なめです。
主な副作用は眠気、ふらつき、倦怠感、頭重感など見られることがあります。
その他、発疹、そう痒感などの過敏症、不快感、健忘、多夢、感情鈍麻、せん妄などの精神神経系症状、食欲不振、悪心・吐気、口渇、腹痛など消化器系症状が見られることがあります。
また、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP上昇など肝機能値の異常や白血球減少、赤血球減少、ヘモグロビン減少など血液系の異常など見られることがあります。
この様な症状が見られたときは内服を中止して医師の指示に従い適切な処置を受けるようにして下さい。
高齢者の方が内服する場合は、運動失調など副作用が起こりやすいことから少量から内服するようにします。
重大な副作用には大量連用による薬物依存や刺激興奮、錯乱など現れることがあります。
状態を観察しながらいつもと異なった様子の場合は、速やかに医師に相談して適切な処置を受けるようにして下さい。
中枢神経抑制剤やマプロチリン塩酸塩、ダントロレンナトリウム水和物等の薬剤と併用すると薬の効果が強まることがあるので併用薬には注意知るようにして下さい。
エバミールを内服している期間は眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下などが起こる可能性があるため車に運転や機械操作などは控えるようにします。
まとめ
エバミールは脳の神経を鎮めて睡眠を誘ってくれる薬剤です。
ストレスや不安感が強いと睡眠の妨げになるので適度な運動や好きな趣味に没頭するなどリフレッシュすることが大切です。寝つきが悪いと不規則な睡眠サイクルや生活になりやすいですが、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。