不規則な生活で外食が多い方や偏った食習慣は血清コレステロールを上げてしまう原因になります。コレステロール値の上昇は生活習慣病にかかったり、末梢血管の働きが低下してしびれなど引き起こすことがあります。
コレステロール値を下げるには食事療法や運動療法が効果的ですが、合わせてコレステロールを下げる薬を内服するのもひとつの方法です。今回は、コレストンの効果や副作用について解説します。
効果
コレストンは、血液中の余分な脂質を取り除く効果のある高コレステロール低下薬で、主に血清高コレステロールに伴う末梢血行障害(手足の冷え・しびれ)を緩和したり血清高コレステロールの値を改善してくれます。
有効成分のパンテチンは肝臓のコレステロールの代謝に働きかけ血中に存在する余分なコレステロールを減少させ、血管の壁に沈着するのを防ぎます。
また、LDL(悪玉)コレステロールの分解を促進して、HDL(善玉)コレステロールを増加させることによりコレステロールの働きをコントロールします。
大豆油不けん化物は大豆由来の成分でコレステロールの吸収や排泄に働きかけます。酢酸d-α-トコフェロールは天然型ビタミンEの成分で抗酸化作用があり、過酸化脂質の産生を抑えて末梢の血行障害を改善します。
これらの3つの有効成分が肝臓や腸管で働きコレステロールが血管壁に付着するのを防いでくれます。1回2カプセルを1日3回内服することでコレステロールの値が徐々に低下するでしょう。
副作用
コレストンのような改善薬の薬は副作用が少なめですが、全く副作用が起きないわけではありません。
主な副作用は、皮膚の発疹・発赤、痒み、消化器系では悪心、胃部不快感、胸やけ、食欲不振、腹痛、吐き気などです。また、下痢や軟便などの症状が強い時は内服を中止して医師や薬剤師に相談するようにして下さい。
コレストンの内服により生理が予定日より早まったり、経血量が多くなる、出血が長引くなど症状が現れることがあります。1ヶ月くらい内服したら医療機関にて血清コレステロールの値を測定してもらい値を確認するようにしましょう。
改善が見られないときはコレストンの内服を中止して医師の指示に従い適切な治療を受けるようにして下さい。薬にアレルギーのある方や脂質異常などで治療中の方は医師や薬剤師に相談してから内服しましょう。
まとめ
コレストンは血清のコレステロール値を下げる作用のあるお薬です。コレステロールの上昇は自覚症状がないため気づかぬうちに高くなっていることがあります。
血清コレステロールを低下させるためには内服薬だけに頼らず、適度な運動や和食中心の食事など、栄養バランスの摂れたメニューを心がけるようにしましょう。